日経平均は続伸も上値重く。一時3万9100円台も戻り待ちの売り

目次

佐藤真理子

忙しい方でもサクッと理解できるように2月6日のマーケット情報を簡潔にまとめました。

 

6日の東京株式市場では日経平均株価が続伸してスタートし、節目の3万9000円台を回復しました。

 

米長期金利の低下を受けた米株高の流れを引き継ぎ、ハイテク株を中心に買いが入ったものの、上値では戻り待ちの売りが強まり、上昇幅は限定的となっています。

 

それでは、要点をまとめて解説していきます。

 

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東京株式市場の状況(2025年2月6日 10:18時点)

今日の東京株式市場

米国市場の影響

5日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が上昇し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.30%高と堅調でした。

 

米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した1月の非製造業(サービス業)景況感指数が市場予想に反して悪化したことで、米長期金利が低下し、株式の割高感が和らぎました。

 

この影響で、東京市場でも半導体関連株が買われる展開となっています。

 

 

東京市場の動き(10:18時点)

日経平均、伸び悩む 上値では戻り待ちの売り

6日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価はやや伸び悩み、前日比200円ほど高い3万9000円台前半で推移しています。

前日の米株高を受けて、日本市場でも海外短期筋の先物買いが継続し、一時3万9100円台をつける場面もありました。しかし、心理的節目の3万9000円を上回る水準では利益確定の売りが強まり、上値が重い展開となっています。

 

市場では、「米関税政策を巡る不透明感が続くなか、7日の日米首脳会談の内容を見極めたいとの慎重な姿勢が広がっている」(国内証券ストラテジスト)との声が聞かれた。

 

為替市場の動向

外国為替市場では、円相場が1ドル=150.80円付近で推移米長期金利の低下を背景に円高が進んでおり、輸出関連株の一部に売りが出ています。

 

 

個別銘柄の動き(10:18時点)

値上がり銘柄

銘柄名 理由
東エレク(8035) 米半導体株高を受け、買い先行
アドテスト(6857) SOX指数上昇に伴い、半導体関連が上昇
中外薬(4519) 医薬品株に資金流入
塩野義(4507) 景気変動に強いディフェンシブ株に買い
ファストリ(9983) 海外市場での販売好調を評価

値下がり銘柄

銘柄名 理由
ダイキン(6367) 2024年4〜12月期の営業利益が市場予想を下回り急落
ソフトバンクグループ(9984) 米ハイテク株の調整を警戒し売りが優勢
KDDI(9433) 通信セクター全体に調整売り
ソニーG(6758) 利益確定売りが出て下落
デンソー(6902) 自動車関連の一角に売り

今日の主要経済ニュース(2025年2月6日)

時間 発表内容 予想 前回
08:50 日本12月経常収支 +2.10兆円 +2.03兆円
10:30 中国1月貿易収支 +750億ドル +740億ドル
16:00 ドイツ1月鉱工業生産(前月比) +0.3% -0.1%
22:30 米1月新規失業保険申請件数 19.5万件 18.8万件

 

まとめ

6日の東京株式市場では、日経平均株価が続伸し、3万9000円台を回復米株高の流れを引き継ぎ、半導体関連株を中心に買いが入ったものの、上値では戻り待ちの売りが強まり、伸び悩む展開となりました。

 

7日に予定される日米首脳会談を前に、関税政策の行方を見極めたいとの慎重な姿勢が広がっており、今後の展開が注目されています。

 

 

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