
目次
2025年3月19日、東京株式市場では日経平均株価が朝方の小幅安から持ち直し、前日比200円超の上昇となりました。
日銀の金融政策決定会合では政策金利の据え置きが市場予想となるなか、先物主導の買いが入り、上げ幅を広げています。
この記事では、『東京市場の動向』『米国市場の影響』『個別銘柄の動向』について解説します。
東京株式市場の状況(2025年3月19日)
19日前場中ごろの東京株式市場では、日経平均株価が前日比220円ほど高い3万8060円近辺で推移。一段高を狙った海外投機筋とみられる株価指数先物への買いが主導し、上昇幅を拡大しました。
10時現在の東証プライムの売買代金は概算で1兆3223億円、売買高は6億1316万株でした。
米国市場の影響
前日の米株式市場では主要株価指数が下落。
これを受け日本株にも売りが先行しましたが、日銀の金融政策決定会合を控えて下値は限定的でした。米国市場の影響は残るものの、東京市場では日本株の割安感を背景に買い戻しが進んでいます。
東京市場の動き
日経平均は始値で前日比6円03銭安の3万7839円39銭と小幅安で始まりましたが、その後は持ち直し、110円高の3万7900円台半ばまで上昇しました。
その後も買いが継続し、10時現在では前日比220円高の3万8060円近辺で推移しています。
19日に東証プライム市場へ新規上場したJX金属は9時6分に公開価格(820円)を上回る843円で初値を付けました。
市場では『日銀の政策金利据え置きがほぼ確実視されるなか、下値不安は限られた』との見方が広がっています。
為替市場の動向
外国為替市場では円相場が1ドル=149円台前半で推移。円安が進行しており、トヨタやファストリなどの輸出関連株の買い材料となっています。
個別銘柄の動き
- 上昇銘柄:
- ファーストリテイリング(9983)
- リクルートホールディングス(6098)
- トヨタ自動車(7203)
- 信越化学工業(4063)
- 三菱商事(8058)
- 京セラ(6971)
- 下落銘柄:
- アドバンテスト(6857)
- ソフトバンクグループ(9984)
- ディスコ(6146)
- フジクラ(5803)
- メルカリ(4385)
人気のテーマ
テーマ | 内容 |
---|---|
日銀の金融政策決定会合 | 市場では政策金利据え置きの予想が大勢を占める。 |
先物主導の上昇 | 海外投資家による株価指数先物への買いが日経平均を押し上げる。 |
JX金属の新規上場 | 公開価格を上回る初値をつけ、注目を集める。 |
円安進行 | 1ドル=149円台で推移し、輸出関連株の追い風となる。 |
米国市場の影響 | 前日の米株安の影響は限定的で、日本株は下値堅持。 |
注目の銘柄
銘柄名 | コード | 内容 |
三菱商事 | 8058 | 商社株への買いが継続。 |
ファーストリテイリング | 9983 | 円安を背景に上昇。 |
リクルートHD | 6098 | 市場の期待感から買われる。 |
JX金属 | 5714 | 東証プライム市場に新規上場し、初値は公開価格を上回る。 |
アドバンテスト | 6857 | 半導体関連株として売りが先行。 |
今日の主要経済ニュース
時間(日本時間) | 指標名 | 国 | 内容 |
10:30 | 日本貿易統計(2月) | 日本 | 輸出入の動向を示す重要指標。 |
12:00 | 日銀金融政策決定会合結果発表 | 日本 | 政策金利の決定が市場に影響を与える。 |
16:00 | 英消費者物価指数(CPI、2月) | イギリス | 英インフレ動向を示す指標。 |
22:30 | 米住宅着工件数(2月) | アメリカ | 住宅市場の動向を示す。 |
24:00 | 米FOMC政策金利発表 | アメリカ | 米金融政策の方向性を決める重要なイベント。 |
まとめ
本日、東京株式市場では日経平均が小幅安で始まりましたが、その後は持ち直し、220円高の3万8060円近辺で推移しています。
日銀の政策金利据え置き観測を背景に、先物主導の買いが入り、株価を押し上げています。
JX金属の新規上場も市場の注目を集めています。今後の金融政策の動向と米FOMCの発表に注目が集まります。