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2025年3月26日の東京株式市場において、日経平均株価は続伸し、前日比326円12銭高の3万8106円66銭で取引を開始しました。
前日の米国株式市場におけるハイテク株の上昇が投資家心理を支え、東京市場でもハイテク株や値がさ株を中心に買いが先行しています。
東京株式市場の状況(2025年3月26日)
寄り付き時点では、日経平均株価は3万8106円66銭と前日比326円12銭高で始まり、一時は370円を超える上昇となる場面も見られました。
心理的な節目とされる3万8000円台を回復・維持しています。
米国市場の影響
25日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が3日続伸し、0.45%高で取引を終えました。米長期金利の低下を背景にハイテク株への買いが広がり、東京市場にもこの流れが波及しました。
また、3月の米消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことにより、景気に対する慎重な見方が広まり、金利低下が好感された形となっています。
東京市場の動き
東京市場では、東京エレクトロンやアドバンテスト、ディスコ、TDKといった半導体・電子部品株が買われています。また、ファーストリテイリングやソフトバンクグループ(SBG)などの値がさ株も堅調な推移を見せています。
一方で、自動車株や銀行株、不動産株など、景気に敏感な割安株には売りが先行しています。トランプ前大統領が輸入自動車に追加関税を課す方針を示したことを受け、トヨタ、ホンダ、マツダなどが軟調な動きとなっています。
10時現在の東証プライムの売買代金は概算で1兆2382億円、売買高は5億2117万株です。
為替市場の動向
外国為替市場においては、円相場が1ドル=150円台前半で推移しています。輸出企業の採算改善期待から、一部の自動車株には下支え要因として作用しています。
個別銘柄の動き
上昇銘柄
- ファーストリテイリング
- 東京エレクトロン
- アドバンテスト
- TDK
- 任天堂
- ソニーグループ
- コナミグループ
- 中外製薬
下落銘柄
- ネクソン
- メルカリ
- アサヒ
- ニチレイ
- トヨタ
- ホンダ
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
人気のテーマ
テーマ | 概要 |
---|---|
ハイテク株 | 米ナスダック指数の上昇を受け、東京エレクトロンやアドバンテストなどが買われています。 |
電子部品 | TDKやディスコに対する海外投資家の買いが目立っています。 |
配当権利取り | 3月期決算企業の配当権利確定日を意識した買いが入りやすくなっています。 |
ゲーム関連 | 任天堂やコナミグループなどゲーム関連銘柄が堅調に推移しています。 |
バイオ医薬 | 中外製薬がディフェンシブ銘柄として堅調な動きを見せています。 |
注目の銘柄
銘柄名 | ポイント |
---|---|
東京エレクトロン | ハイテク株全体の上昇に連動して買われています。 |
ファーストリテイリング | 日経平均への寄与度が高く、指数を押し上げています。 |
TDK | 電子部品セクターへの海外投資家の買いが顕著です。 |
任天堂 | ゲーム関連銘柄としての人気が続いています。 |
中外製薬 | ディフェンシブ性が評価され、買いが入っています。 |
今日の主要経済ニュース(2025年3月26日)
発表時刻(日本時間) | 国 | 経済指標・イベント |
---|---|---|
08:50 | 日本 | 企業向けサービス価格指数(2月) |
21:30 | 米国 | 耐久財受注(2月) |
23:00 | 米国 | 住宅価格指数(1月) |
まとめ
2025年3月26日の東京株式市場では、米国ハイテク株の上昇や円安進行を背景に、日経平均株価が続伸しました。
ハイテク株、電子部品株、ゲーム関連銘柄が相場をけん引する一方、景気敏感株には売りが出ています。心理的な節目である3万8000円台を維持しつつ、3月末の配当権利取りを意識した投資行動にも注目が集まっています。