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2025年3月27日の東京株式市場では、日経平均株価が前日比276円63銭安の3万7750円66銭で取引を開始し、反落しました。
米国の関税政策発表を受けて、自動車株が軒並み下落し、日経平均の下げ幅は一時400円を超える場面も見られました。
それでは要点をまとめて解説します。
東京株式市場の状況(2025年3月27日)
寄り付き直後、日経平均は3万7700円台前半で推移し、その後3万7600円台半ばまで軟調に下落しました。
米国の輸入車関税の影響により、自動車株を中心に売りが広がった一方、期末配当の権利付き最終売買日であることから、個人投資家による配当取りの買いが相場の下値を支えました。
米国市場の影響
26日の米株式市場では、ナスダック総合株価指数が2%下落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3%以上の下落となりました。
中国がエネルギー効率規制の強化を示し、米エヌビディア製品の販売を制限する可能性が報じられたことが、ハイテク株の下落につながりました。これを受けて東京市場でも半導体関連株が売られました。
東京市場の動き
東京市場では、東エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連株が売られ、トヨタやマツダなどの自動車株も大きく下落しました。
トランプ米大統領が日本時間27日朝、輸入自動車に25%の関税を課すと発表し、自動車メーカーに対する懸念が強まっています。
トヨタは一時2771円まで下げ、前日比4%安となりました。SUBARUやマツダも一時6%安となる場面がありました。
一方で、信越化学工業やニトリホールディングス、エムスリー、第一三共、テルモ、富士通といった銘柄には買いが入り、相場の下支えとなっています。
10時現在の東証プライムの売買代金は概算で1兆3295億円、売買高は5億7589万株です。
為替市場の動向
為替市場では円相場が1ドル=150円前後で推移しており、通常は輸出企業にとって追い風となる円安ですが、今回は米関税政策による売り圧力が強く、自動車株の下支えには至っていません。
個別銘柄の動き
上昇銘柄
- 信越化学工業
- ニトリホールディングス
- エムスリー
- 第一三共
- テルモ
- 富士通
下落銘柄
- トヨタ自動車
- マツダ
- SUBARU
- フジクラ
- 任天堂
- ディスコ
- ソフトバンクグループ
- ソニーグループ
人気のテーマ
テーマ | 概要 |
---|---|
自動車株 | 米国の関税発表によりトヨタやマツダなどが大幅安となっています。 |
半導体関連 | 米ハイテク株の下落を受け、東京エレクトロンやアドバンテストに売りが出ています。 |
配当権利取り | 期末配当の権利付き最終売買日で、個人投資家の買いが一部銘柄を支えています。 |
内需関連 | ニトリHDやエムスリーなど内需株に資金がシフトしています。 |
医薬品株 | 第一三共やテルモなど、ディフェンシブ性を持つ医薬品株がしっかりしています。 |
注目の銘柄
銘柄名 | ポイント |
---|---|
トヨタ自動車 | 米国関税発表の影響で一時4%安に。 |
SUBARU | 米国販売比率の高さから6%安の場面も。 |
ニトリホールディングス | 内需関連株として買いが入っています。 |
エムスリー | ディフェンシブ銘柄として堅調。 |
信越化学工業 | 下落相場の中で買いが入り上昇。 |
今日の主要経済ニュース(2025年3月27日)
発表時刻(日本時間) | 国 | 経済指標・イベント |
---|---|---|
08:50 | 日本 | 対外・対内証券売買契約(週次) |
21:30 | 米国 | 新規失業保険申請件数(週次) |
21:30 | 米国 | 実質GDP(第4四半期・確報値) |
まとめ
2025年3月27日の東京株式市場は、米政権による輸入自動車への25%関税発表が自動車株に強い売り圧力をかけ、日経平均株価は大きく反落しました。
米ハイテク株安も加わり、半導体関連も軟調。一方で、期末配当権利取りの買いや内需・ディフェンシブ株への資金移動が一部で下値を支えています。