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4月28日(月)の東京株式市場で、日経平均株価は4日続伸しました。
前引けは前週末比182円15銭(0.51%)高の3万5887円89銭。午前中には一時300円超高となり、心理的節目の3万6000円台を回復しましたが、戻り待ちの売りに押され、上値は重くなりました。
米株高と日本企業の自社株買いが支えに
25日の米株式市場では、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が上昇。これを受け、東京市場でも半導体関連株や値がさ株に買いが入りました。
加えて、信越化学(4063)が発表した5000億円規模の自社株買いが好感され、株価は大幅高。株式非公開化を検討していると報じられた豊田織機(6201)もストップ高水準で買い気配となるなど、資本効率改善に向けた動きが投資家心理を支えています。
- 日経平均は一時300円超高、3万6000円台回復
- 信越化学・豊田織機が主導、トヨタ・ホンダも堅調
- 一方でアドバンテスト、ディスコ、日東電工は下落
- 前引け時点の東証プライムの売買代金は約2兆1281億円、売買高は8億5792万株
後場は様子見ムード強まる、日米関税協議控え慎重姿勢
後場寄り付き後は、伸び悩む展開に転じています。
13時過ぎには前週末比110円高の3万5800円台前半で推移。午前中に3万6000円台を回復したものの、短期的な上昇を警戒した戻り売りや、今後控える日米通商協議への様子見姿勢が広がっています。
- 30日、赤沢経済再生担当相が訪米し、米ベッセント財務長官と関税交渉
- 通商協議の行方不透明で、機関投資家の本格買いは限定的
- 12時45分時点のバスケット取引成立額は約110億円
- アンリツや日立建機が堅調な一方で、東レ、古河電工、フジクラなど電線・繊維関連株には売り
中長期視点:米国株は「超えるべき抵抗線」を試す局面
市場全体では回復ムードが広がっていますが、中長期的には慎重な視点も必要です。
特に、ナスダック総合指数の週足チャートでは、ダブルトップ(二重天井)を形成する懸念があり、ネックライン(重要な支持線)をしっかり上抜けるかが焦点です。
また、一部アナリストは、ナスダックやS&P500はすでに「弱気相場入り」(高値から20%超下落)していると指摘。
過去データでは底打ちまで平均1年2ヶ月、高値回復まで約3年9ヶ月かかる傾向があるとされています。
さらに、5月6日~7日に控えるFOMC(米金融政策会合)では、金利据え置きが見込まれていますが、その後発表されるドットチャート(金利見通し)への注目度も高まっています。
まとめ
- 日経平均は続伸、前引けで3万5887円
- 一時3万6000円回復も、後場は伸び悩み
- 信越化学などの自社株買いが市場ムードを支える
- 日米関税交渉控え、慎重な様子見ムードも
- 中長期では米国株のダブルトップ懸念、弱気相場リスクを意識
- 5月FOMCの結果と今後の金融政策動向に注目
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