
目次
米中の関税協議進展への期待と円安進行を追い風に、日経平均株価は続伸してスタートしました。
ただ、トランプ米大統領の医薬品価格引き下げ表明がヘルスケア株の重荷となり、午前の高値(+200円超)から上げ幅を大きく削る展開です。
前引けはわずか16円高の3万7519円80銭。午後は米中協議の詳細公表を控え、戻り売りと買い戻しが交錯しそうです。
東京株式市場の状況(2025年5月12日 前場)
- 寄付き:3万7640円台(前週末比+150円前後)
- 10:09時点:3万7500円台半ば(+50円前後)
- 前引け:3万7519円80銭(+16円47銭/+0.04%)
- TOPIX:2731.29(−2.20/−0.08%)
- プライム売買代金:概算2兆2740億円
- 売買高:概算9億8964万株
米国市場の影響
前週末のダウ平均は119ドル安と反落したものの、米英・米中の関税交渉進展期待で株価指数先物は上昇。FOMC通過後の円安(1ドル=146円台前半)が輸出株の追い風となりました。
東京市場の動き
上昇要因
- 米中協議「確かな進展」報道 → 先物に買い戻し
- 円安進行でトヨタなど輸出株に買い
- 決算後に構造改革を打ち出したパナソニックHDが高い
下押し要因
- トランプ大統領の「薬価30〜80%引き下げ」表明 → 武田・アステラスなど医薬品株急落
- 日本製鉄、ディーエヌエなど決算失望売り
為替市場の動向
東京時間朝方にドル円は146円台前半へ円安進行。輸出採算改善期待が自動車・電機株にプラス。
個別銘柄の動き
上げ:ファストリ、アドバンテスト、東京海上、安川電機、野村総研、パナソニックHD
下げ:武田薬品、アステラス、大塚HD、コナミG、スクリーン、ディーエヌエ、日本製鉄、ニトリHD
人気のテーマ
テーマ | 概要 |
---|---|
米中協議進展期待 | スイス閣僚級協議は「生産的」 詳細公表待ち |
円安メリット株 | ドル円146円台、トヨタ・電機株を支援 |
医薬品価格引き下げ | トランプ大統領の大統領令表明でヘルスケア株急落 |
決算プレー | パナHD上昇、日本製鉄・DNÉA下落 |
景気敏感株物色 | 石油・海運など買い先行も戻り売り警戒 |
注目の銘柄
銘柄 | コード | 業種 | ポイント |
---|---|---|---|
安川電機 | 6506 | 電気機器 | ロボット・FA需要期待で続伸 |
野村総合研究所 | 4307 | 情報通信 | DX案件堅調で株価高値圏維持 |
パナソニックHD | 6752 | 電気機器 | 1万人削減策評価で急伸 |
住友ベークライト | 4203 | 化学 | 半導体パッケージ材料で再評価 |
商船三井 | 9104 | 海運 | 景気敏感買い+配当妙味で底堅い |
今日の主要経済ニュース
時刻 | 指標・イベント | 注目点 |
---|---|---|
14:00 | 工作機械受注(4月速報) | 国内設備投資の先行指標 |
21:30 | 米・NY連銀製造業景況指数 | 米製造業の景気感 |
23:00 | 米中協議詳細公表(予定) | 関税削減の具体策有無 |
まとめ
午前は米中協議進展と円安を支えに続伸スタートも、医薬品株急落と戻り売りで伸び悩みました。後場は米中協議の詳細公表が最大の材料。関税削減幅が市場期待に届かなければ売り直される可能性もあり、上値追いには慎重姿勢が続きそうです。
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