
目次
週明け26 日(前場)の東京株式市場は、トランプ米大統領がEUに対する50 %追加関税の発動時期を 6 月1 日→7 月9 日に延長 すると表明したことを受け、リスク回避姿勢が一服。
朝方から買いが先行し、日経平均は一時300円超上昇しました。ただ、為替が再び円高方向へ振れたことや戻り待ち売りに押され、前引けは前週末比168円高の3万7 329円にとどまっています。
東京株式市場(2025 年5 月26 日前場)
指数 | 前引け | 前週末比 | 備考 |
---|---|---|---|
日経平均 | 37,329.22 | +168.75(+0.45 %) | 高寄り後伸び悩み |
TOPIX | 2,742.37 | +6.85(+0.25 %) | 3日ぶり続伸 |
JPXプライム150 | 1,207.17 | +4.42(+0.37 %) | 底堅く推移 |
グロース250 | 724.48 | +11.81(+1.66 %) | 年初来高値更新 |
- 売買代金:1兆6,540億円(東証プライム)
- 値上がり / 値下がり銘柄数:1,021 / 544(横ばい64)
米国市場の影響
- 先週末の米市場は、EU関税懸念 と 長期金利5 %台乗せを嫌気して主要3指数がそろって続落。
- フォンデアライエン欧州委員長とトランプ大統領の電話協議 を受け、関税発動が先送りされたことで、週明けの米株先物(ナスダック100など)は反発。東京市場でも半導体株を中心に買い戻しが入った。
為替・金利
市場 | 現在値(10:30) | コメント |
---|---|---|
ドル/円 | 143.80 円近辺 | 一時144円台→再び円高方向へ |
国内10年債利回り | 1.46 %(前日比 –0.03 %) | 金利低下が株の下支え |
米30年債利回り(先週末) | 5.10 % | 超長期ゾーンの高金利継続 |
円安一服で輸出株の伸びは限定的。金融株は長期金利の高止まりを背景に底堅いです。
個別銘柄ハイライト
上昇 | 背景 |
---|---|
レーザーテック・東エレク・アドテスト | 米ハイテク先物高で半導体株に買い戻し |
任天堂・コナミG・バンナムHD | 円安基調が収益押し上げ観測 |
日本製鉄 | 欧州関税先送りで鉄鋼セクターに安心感 |
下落 | 背景 |
---|---|
ファストリ | 円高気味の推移で利食い優勢 |
テルモ・大塚HD | ディフェンシブ株に利益確定売り |
京成 | 株主還元策への失望売り続く |
今日の注目テーマ
テーマ | ポイント |
---|---|
EU関税「猶予」 | 7 月9 日までの交渉期限、再度の強硬発言リスクも |
米金利高止まり | 27 〜 29 日の米2・5・7年債入札が金利を左右 |
日米関税交渉(第2ラウンド) | 今週後半に赤沢再生相が渡米、進展期待と警戒が交錯 |
ビットコイン最高値 | リスクマネーの避難先として資金流入続く |
本日の主要経済指標・イベント
時刻 | 指標・イベント |
---|---|
08:30 | 4月全国CPI確報値(日本) |
22:30 | シカゴ連銀全米活動指数(米) |
深夜 | 米2年債入札(270億ドル規模) |
まとめ :「猶予の買い戻し」後は材料待ち
EU向け50 %関税の発動延期を好感し、東京市場はリスクオンに傾斜しました。ただ、
- 米長期金利はなお高水準
- 円相場は再び円高方向へ振れやすい
- 7 月9 日までの交渉結果次第で関税リスクは再燃
と、不透明要因は残ります。日経平均は3万7,500円処の戻り売りをこなせるかが目先のポイント。入札イベントなど金利動向をにらみつつ、半導体・銀行といったテーマ株中心に押し目待ちのスタンスが無難と言えそうです。
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