
目次
本日の日本株式市場は、前日の関税延期を織り込み切った後は材料難となり、日経平均は上値・下値とも限られた値動きになっています。
東京株式市場の状況(2025年5月27日)
指標 | 現在値 | 前日比 | コメント |
---|---|---|---|
日経平均 | 37,520円前後 | -10円前後(0.0%) | 半導体に利益確定売りが出る一方、ソニーGなど主力株が下支え |
TOPIX | 2,741pt 台 | 小幅安 | 銀行株が弱く、指数の重荷 |
東証プライム売買代金 | 約9,100億円 | 昨日前場比▲15% | 米休場で海外勢が不在、商い低調 |
- 前日に300円超上げていた反動で半導体株中心に利益確定売りが先行
- EU向け50%追加関税は『7月9日まで延期』とのトランプ米大統領発言を前日に織り込み済み
海外市場の影響
- 26日の米株市場はメモリアルデーで休場。手掛かりは欧州株のみ。
- ドイツDAXは+1.6%と過去最高圏を維持。関税延期報道で買い戻しが優勢。
- 米株先物(EミニS&P500)は小動き、ボラティリティは低下。
東京市場の動き
- 寄り付きは▲50円程度。10時前に日銀・植田総裁のあいさつが伝わり円高が進行、一時▲100円超まで下げ幅拡大
- 総裁発言は「物価2%に収束すれば利上げ継続」の従来線をなぞる内容でサプライズなし。下げ一巡後は押し目買いが散発
- 東エレク・アドテストなど前日急伸した半導体に売り。リクルート・ソニーG・日立など内需・ディフェンシブで押し目買い
為替市場の動向
- 植田発言を機に円高へ振れ、一時1ドル=142.9円台
- 介入ラインと目される150円からは遠ざかっており、輸出関連株の買い戻しは限定的。
個別銘柄の動き
上昇(買い優勢) | 下落(利益確定・売り優勢) |
---|---|
花王、ZOZO、リクルート、ソニーG、日立 | 東エレク、アドテスト、ファストリ、コナミG、ベイカレント |
人気のテーマ
- 関税交渉再開:7月9日が新たなデッドライン。進展期待と警戒が交錯
- 日銀の利上げスタンス:2%物価目標「徐々に収束」発言で円高懸念がくすぶる
- 半導体調整:SOX反落、東エレクなど高値警戒感
- ビットコイン高騰:資金流入継続も東証の関連株は高安まちまち
注目の銘柄
コード | 銘柄 | チェックポイント |
---|---|---|
6758 | ソニーG | 高値もみ合い上放れ期待、ゲーム関連イベント控え。 |
4519 | 中外製薬 | defensive買い継続、年初来高値トライ。 |
8035 | 東エレク | 半導体調整の先行指標、75日線攻防に注目。 |
6861 | キーエンス | 円高局面での粘着力、押し目探しの動き。 |
3667 | enish | ビットコイン価格連動の思惑株、短期値幅取り中心。 |
今日の主要経済ニュース
国・地域 | 指標・イベント | 日本時間 |
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日本 | 10年国債入札 | 12:35 |
米国 | 2年国債入札(770億ドル) | 翌6:00 |
米国 | 5月コンファレンスボード消費者信頼感 | 23:00 |
まとめ
- トランプ氏の「関税延期」で急落は回避されたが、7月9日までの交渉進展が次の相場テーマに。
- 米市場休場で手掛かり乏しく、半導体株の利益確定と円高が重石。
- 日銀総裁発言は無風だったものの、円高方向に敏感な地合いは続く。
- 今晩の米短期国債入札で金利が再び上振れすれば、週後半に再び波乱も。
当面は「関税交渉×米金利×円相場」の三つどもえを睨みつつ、押し目はディフェンシブ・内需に的を絞った短期回転が優位となりそうです。
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