
目次
前日の急伸の反動に加え、トランプ関税を巡る司法判断が再び揺れたことで、東京市場は朝からリスクオフ。日経平均は寄り付きで前日比▲520円、その後も下げ幅を広げて3万7,800円台前半でもみ合っています。
東京株式市場の状況(10:20現在)
- 日経平均:37,820円前後(前日比▲約630円、▲1.6%)
- TOPIX:2,775ポイント台(同▲1.2%)
- 東証プライム売買代金:約1兆1,600億円(前日同時刻比▲19%)
米国市場の影響
- 関税を巡る裁判所判断が二転三転
米国際貿易裁(ITC):トランプ関税「違法」と差し止め
翌日、控訴裁が差し止めを一時停止 → 政策不透明感が再燃
- NVIDIA好決算後に失速
決算直後は上昇するも、引けにかけて失速。SOX指数も小幅安。
- 4月中古住宅販売仮契約指数が市場予想を大幅下振れ
高金利が住宅需要を圧迫しつつあるとの懸念が拡大。
東京市場の動き
- 輸出・半導体に売り集中
東エレク、アドテスト、ディスコが軟調。
円相場が一時143円台前半まで円高に振れ、自動車株も重い。
- 200日移動平均線攻防
日経平均は前日クリアした200日線(37,795円)を早々に割り込み、戻り切れず。
テクニカル面での売り仕掛けも確認。
- ディフェンシブに資金シフト
大塚HD、エーザイなど医薬品株が逆行高。
バリュー系の東海カーボン、住友不も底堅い。
為替・金利ポイント
- ドル/円:143.2円近辺(前日夕より約1.5円の円高)
- 国内10年債利回り:1.52%前後で高止まり
- 金利高+円高のダブル逆風が輸出株に重し
個別銘柄トピック
下落が目立つ
- 8035 東エレク:▲4% SOX軟調と円高で一気に反落
- 9983 ファストリ:▲3% 短期資金の手仕舞い売り
- 9984 SBG:▲2% 米ハイテクの失速を嫌気
しっかり
- 4578 大塚HD:+2% 内需ディフェンシブ物色
- 5301 東海カーボン:+1.5% 配当再投資思惑
- 4503 アステラス:小幅高 薬価改定材料一巡で買い戻し
今日の人気テーマ
- 関税リスク再燃:素材・機械など景気敏感株に売り
- 円高シフト:内需ディフェンシブへ資金逃避
- 住宅指標悪化:米長期金利の行方に注目集まる
主要経済指標・イベント(日本時間)
時刻 | 内容 |
---|---|
08:30 | 5月東京都CPI(発表済み) |
14:00 | 4月鉱工業生産速報(日本) |
21:30 | 米4月PCEデフレーター |
23:00 | 米5月ミシガン大消費者信頼感(確報) |
まとめ
- トランプ関税を巡る「差し止め→停止」のニュースで政策不透明感が再燃
- 円高と米半導体株の失速が重なり、日経平均は前日上昇分の大半を打ち消す展開
- 200日線攻防が続く中、引けで維持できるかが来週に向けた分水嶺
- 午後は米PCEデフレーターを控え、為替と金利動向に要注意
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