
目次
6日の東京株式市場は、米中関税交渉の進展期待と円安基調を追い風に買いが先行しました。
日経平均株価は寄り付きで前日比35円高の3万7,590円と反発スタートし、その後は3万7,700円台前半まで上昇。ただし前日の米市場ではテスラなど人気株が急落しており、世界的な景気不透明感もくすぶるなか、積極的な上値追いは限られています。
東京株式市場の状況(2025年6月6日)
- 始値:3万7,590円(+35円)
- 9時半時点:3万7,700円台前半(+160円前後)
- 10時時点:3万7,700円台半ば(+200円)
- 売買代金(プライム・10時):概算1兆0982億円
- 業種動向:半導体・薬品・娯楽が堅調。精密機器・電気機器の一角は軟調。
- 値動き特徴:円安を好感した輸送用機器が底堅い一方、前日に買われた一部ハイテク株には戻り売りも。
米国市場の影響
前日の米株は主要3指数が続落。テスラがトランプ前大統領との確執報道をきっかけに14%安となり、市場心理を冷やしました。パランティアや直近IPOのコアウィーブも大幅安となり、ハイベータ株への警戒感が高まっています。一方で米中首脳電話協議が関税交渉再開を確認したことから、貿易摩擦緩和への期待も残りました。
東京市場の動き
- 半導体株:東エレク、アドテストがSOX指数高への連想で続伸
- 医薬品:中外薬が新薬開発報道を材料に高い
- 娯楽・ゲーム:任天堂が新型機種への期待で堅調
- 輸出株:円安効果でホンダやデンソーが買われる
- 値がさ株:ファストリがやや軟調、パナHDやレーザーテックは戻り売り優勢
為替市場の動向
東京午前のドル円は143円台後半で推移し、前日夕方から小幅に円安が進行。米中交渉進展期待でリスク選好が回復したことがドル買いにつながる一方、今晩発表の米雇用統計を前に神経質な値動きが続いています。
個別銘柄の動き
銘柄 | 概況 | 背景 |
---|---|---|
東エレク (8035) | 続伸 | 半導体設備投資期待 |
アドテスト (6857) | 反発 | SOX指数高を好感 |
中外薬 (4519) | 高い | 新薬開発報道 |
任天堂 (7974) | しっかり | 新型機「Switch 2」期待 |
レーザーテク (6920) | 反落 | 前日の反動で戻り売り |
人気のテーマ
テーマ | 関連銘柄例 |
---|---|
半導体 | 東エレク、アドテスト |
宇宙開発 | QPS研究所、アイスペース |
防衛 | 三菱重工、IHI |
バイオテック | そーせい、ペプチドリーム |
物流改革 | センコーHD、福山通運 |
注目の銘柄(中小型株)
銘柄 | 市場 | ポイント |
---|---|---|
QPS研究所 (5595) | グロース | 衛星打上げ需要拡大 |
アイスペース (9348) | グロース | 月面着陸ミッションの結果待ち |
センコーHD (9069) | プライム | EC関連物流で業績拡大 |
メルカリ (4385) | グロース | 越境EC強化 |
FinatextHD (4419) | グロース | 金融API需要拡大 |
今日の主要経済ニュース(世界)
時刻(JST) | 指標・イベント | 予想 | 前回 | 影響通貨 |
---|---|---|---|---|
15:00 | ドイツ 製造業新規受注(4月) | ▲1.3% | +3.6% | EUR |
18:00 | ユーロ圏 小売売上高(4月) | ▲0.2% | 0.0% | EUR |
21:30 | 米国 非農業部門雇用者数(NFP・5月) | +18.0万人 | +17.5万人 | USD |
21:30 | 米国 失業率(5月) | 3.9% | 3.9% | USD |
21:30 | カナダ 雇用統計(5月) | ▲2.0万人 | +0.74万人 | CAD |
こちらでも経済指標カレンダーを確認することができます↓
まとめ
米中協議再開への期待と円安進行が買い材料となり、日経平均は3日ぶりに反発しました。ただ米国ではテスラなど人気株の急落がリスクオフ心理を残しており、今晩の米雇用統計次第では再び変動が高まる可能性があります。為替と海外ハイテク株の動向を注視しながら、需給が良好な半導体や内需関連を中心に選別物色が続きそうです。
[common_content id=”188″]
📖 利益を生む投資書籍ランキングTOP10 投資の成功には、正しい知識が欠かせません。
💹 投資のプロが選んだ「本当に使える本」
✅ 読むだけで勝ちパターンが身につく!
🎁 書籍が無料でもらえるキャンペーン中!
今なら厳選書籍を無料で手に入れるチャンスです!