
目次
10日の東京株式市場は、前日の米ハイテク株高と144円台半ばまで進んだ円安を追い風に買いが先行しました。
日経平均株価は寄り付きで前日比189円高の3万8,278円となり、半導体関連や情報通信株が相場を押し上げて一時上げ幅は250円を超えました。
前日に終値で回復した3万8,000円台を維持しつつ、米中協議の行方を見極めながら上値を試す展開となっています。
東京株式市場の状況(2025年6月10日)
- 寄り付き 3万8,278円(+189円)
- 9時半時点 3万8,300円台前半(+約200円)
- 10時時点 3万8,200円台半ば(+170円前後)
- 売買代金(プライム・10時) 約1兆422億円
- 業種動向 半導体・化学・機械が高く、内需小売が軟調
米国市場の影響
前日の米国株は長期金利低下を受けハイテク中心に買いが入り、ナスダック総合は2月20日以来の高値を更新。SOX指数も上昇し、東京市場では半導体関連に追い風となりました。
東京市場の動き
- 半導体関連 アドテストが続伸、ディスコ・信越化も高い
- 情報通信 ソフトバンクGが米ハイテク株高を映して上昇
- 輸出株 ドル円が144円台半ばへ円安推移し、自動車・機械に買い
- 内需株 イオン、ニトリHDなど小売株には利益確定売り
為替市場の動向
朝方のドル円は1ドル=144円台半ばで推移。米長期金利低下と米株高を背景にドル買いが優勢となり、輸出関連株の支援材料となっています。
個別銘柄の動き
銘柄 | 概況 | 背景・材料 |
---|---|---|
アドバンテスト | 続伸 | 米SOX指数高で半導体テスター需要期待 |
信越化学 | 高い | 半導体ウエハー価格の上昇観測 |
ソフトバンクG | 反発 | 米ハイテク株高を好感 |
東エレク | 反落 | 利益確定売りで朝高後に下げへ |
イオン | 低調 | 内需ディフェンシブ株に売り先行 |
人気のテーマ
順位 | テーマ | 主な関連銘柄 |
---|---|---|
1 | 半導体 | 東エレク、アドテスト |
2 | AI・データセンター | ソフトバンクG、富士通 |
3 | EV部品 | ニデック、TDK |
4 | 宇宙開発 | QPS研究所、アイスペース |
5 | 防衛 | 三菱重工、IHI |
注目の銘柄(中小型株)
銘柄 | 市場 | 注目ポイント |
---|---|---|
QPS研究所 (5595) | グロース | 小型衛星受注拡大期待 |
アイスペース (9348) | グロース | 月面着陸ミッション結果待ち |
メタプラネット (3350) | スタンダード | 暗号資産関連思惑 |
Anycolor (5032) | グロース | VTuber事業の海外展開 |
FinatextHD (4419) | グロース | 金融API需要の拡大 |
今日の主要経済ニュース(世界)
時刻(JST) | 指標・イベント | 予想 | 前回 | |
---|---|---|---|---|
08:50 | 日本 マネーストックM2(5月) | +0.6% | +0.5% | 日本 |
15:00 | 英国 失業率(5月) | 4.3% | 4.3% | 英国 |
15:00 | 日本 工作機械受注(5月速報) | — | ▲9.0% | 日本 |
23:00 | 米 NFIB中小企業楽観指数(5月) | 90.0 | 89.7 | 米 |
こちらでも経済指標カレンダーを確認することができます↓
まとめ
米ハイテク株高と円安が支えとなり、日経平均は200日線を上回ったまま3万8,000円台を固める展開となりました。
半面、米中協議の行方やハイテク株中心の上昇に対する戻り売り圧力には注意が残ります。今晩の米NFIB指数や10日の米中協議続報、週後半の米CPIを睨み、3万8,000円台での攻防が続きそうです。
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