
目次
米トランプ政権による関税政策への警戒が広がるなか、7日の東京株式市場では日経平均が3営業日ぶりに反落しました。
輸出関連や機械セクターを中心に売りが優勢となり、終値は前週末比223円20銭安の39,587円68銭で取引を終了しました。朝方は小幅上昇も見られましたが、全体として需給ムードは冷え込んだ一日でした。
東京株式市場の状況(2025年7月7日)
- 日経平均終値:39,587円68銭(前週末比‑223円20銭、‑0.56%)
- 出来高:13億4,994万株(東証プライム)
- 売買代金:約3兆4,347億円(東証プライム)
朝方こそ小幅上昇する場面がありましたが、トランプ米大統領が関税書簡送付を表明したことで、輸出・機械株に売り圧力が強まりました。
欧州市場の軟調と重なり、買い材料が乏しかった印象です。
米関税政策の影響と欧州市場の流れ
トランプ政権が関税率通知書簡を7日送付と発表し、市場は強い警戒感を示しました。先週末の欧州市場(FTSE100・ドイツ株)が下落し、東京市場にも重しとなっています。
世界同時に警戒ムード。関税リスクへの敏感さが相場を冷やしていますね。
機械・輸出関連の動き
安川電機:今期業績見通しを下方修正し、大幅下落。その影響でファナックやSMCなどFA関連株にも売り波及。自動車・鉄鋼株も軟調推移。トヨタやホンダは特に重たく、輸出需給の先高懸念が影響しています。
業績下方修正は市場心理に直撃。連なる連想売りが、機械株を冷やしましたね。
新興株・グロース株の動向
グロース市場250指数は続伸、終値718.07と前週末比+7.48ポイント(+1.05%)。
データセク(AI計算サービス銘柄)、レナ(老化抑制技術)など、好材料銘柄に資金が流入。内需系・軽量感ある新興株が買われました。
重い大型株の代わりに、新興株が活気を取り戻していますね。資金のバランス感が面白いです。
JPX日経400市場の状況
JPX日経400指数も続落。終値25,464.61、前週末比‑146.04ポイント(‑0.57%)安川電機やアスクルが重荷となる一方で、ディスコや良品計画は上昇しました。
大型~中堅株が明暗分かれる展開ですが、テーマ性のある銘柄に注目が移っている印象です。
まとめ
7日は米関税リスクが相場の重しとなり、日経平均は3日ぶりに反落しました。
輸出・機械セクター中心の売りが顕著な一方で、新興・グロース株は軽い展開で逆行高するなど、一部に明暗が見られました。今後は9日までの関税停止期限を控え、市場に流れが戻るかどうかが注目されます。
関税期限を前に、市場全体が慎重姿勢。材料待ちで動きが固まりつつも、新興株にとっては好機とも言える展開ですね。