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10日午前、日経平均株価は前日の上昇後に25円53銭安の39,795円75銭で反落スタートしました。
前日の米株高を受けた後の利益確定売りやETF分配金を意識した換金売りが先行するなか、一時100円超の下げ幅を見せる場面もありました。
一晩で上がった後の“ひと休み”は自然な流れ。ETF換金売りの話題にも、慎重な姿勢に共感します。
東京株式市場の状況(2025年7月10日)
- 寄り付き:前日比‑25円53銭の39,795円75銭
- 下げ幅:一時100円超、前場中には270円安で39,500円台半ばをつける
- 背景:利益確定売りのほか、ETF分配に伴う換金売りへの警戒が広がる
- 東証プライム売買代金:約1兆2,610億円、売買高:約5億4,510万株
ETF関連の需給要因は相場の節目に効くので、こうした警戒感は一定レベル出てくるものですね。
米国市場の影響
- 前日は米主要3指数が揃って上昇、特にNVidiaが時価総額4兆ドル超えを達成し、ハイテク株の流れが継続
- 東京でもアドテストが株式分割後の上場来高値を更新し、技術株セクターが相場の支えに
米ハイテクの勢いを受けて、東京でもテクノロジー株に光が差していますね。
為替市場の動向
- 1ドル=145.85円〜146.38円のレンジで推移し、円高方向へ振れました
- 米金利低下とドル買い・円売りの調整で先物中心に売りが出ています
為替の小動きでも外部要因によって先物が反応するのが、近年の東京市場の特徴ですね。
東京市場の動き(10時時点)
- 主力値下がり銘柄:東エレク、ファストリ、ソニーG、コナミG、任天堂、リクルート、ファナック
- 主力値上がり銘柄:SBG、アドテスト、ディスコ、フジクラ、楽天G
売られる銘柄が多い中でも、アドテストやSBGのような回復株が目立ちますね。
人気のテーマ(注目の市場トピック)
- 利益確定売り・ETF換金圧:大口取引が相場に影響
- ハイテク・AI関連株:Nvidiaの影響を引き継ぎ底堅さに期待
- 円高進行への懸念:為替変動が先物売りにつながる
- 米金利低下の反応:ドルテクニカル動向と連動した売り圧
- トランプ政権の関税政策:米関税通知の再評估が警戒材料
多彩な材料が同時に作用して、相場に複雑な空気感を与えていますね。
注目の銘柄(中小型も含めピックアップ)
- アドテスト:技術株の中核、分割後も評価続く
- SBG(ソフトバンクG):一時高値更新、通信・投資の複合効果
- ディスコ:技術展望と好業績で上昇トレンド
- フジクラ:インフラ関連として底堅い動き
- 楽天グループ:中小型株としての物色の目立ち度
人気の大型株だけでなく、地味ながら強さを見せる中小型にも注目しています。
今日の主要経済ニュース
国・地域 | 指標・イベント | 発表時間(日本時間) |
---|---|---|
米国 | 消費者物価指数(CPI)、小売売上高など | 21:30 |
米国 | 企業決算:主要ハイテク企業の四半期決算発表 | 時間未定 |
日本 | 特になし(国内材料薄) | — |
まとめ
10日は利益確定売り・ETF換金が重荷となり反落スタート。しかし、米ハイテクの追い風と一部技術株の堅調さが相場の支えに。為替や先物売りにも注意しつつ、今夜の米指標を待つ展開です。
大口売買と為替変動が同時に重なる日。冷静さを保つ市場には、“賢さ”を感じますね。