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11日朝、日経平均株価は前日の米ナスダック最高値更新を受けて大きく反発しました。始値は前日比240円高の39,886円と上昇。ただ、米関税政策の先行き不透明感や4万円付近での戻り売り圧力が見られ、方向感はやや鈍い流れです。
東京株式市場の状況(2025年7月11日)
- 始値:39,886円54銭(前日比+240円18銭)
- 高値圏:一時300円超上昇し、39,900円近辺で推移
- 午前中の動き:買い一巡後は利益確定と戻り待ち売りで方向感に乏しくなる
- 売買代金・出来高:未確定だが、朝の流れでは高水準の取引が想定される
米国市場の影響
ナスダック総合とS&P500が連日で史上最高値更新。Nvidiaは時価総額4兆ドルに到達。米追加関税として、カナダ35%、一部国に15–20%の通告があり、世界の貿易不透明感が高まる
為替市場の動向
1ドル=146.44円前後で推移し、円安基調継続。米ドルが強含む一方、関税通告によるリスク回避の動きと相まって円の不安定要因が顕在化
東京市場の個別動向
上昇銘柄:
- アドテスト:連日で株式分割後の最高値更新
- 東エレク、ディスコ、TDK、日東電:半導体・電子部品関連が堅調支持
下落銘柄:
- ファストリ:利益確定売りと決算不透明感から急落
- メルカリ、味の素、三越伊勢丹、富士通:外部不透明感を反映し軟調推移
人気のテーマ(注目トピック)
- 米ナスダック史上最高値更新:AI・半導体株への買いが東京相場にも波及
- 4万円の節目警戒:戻り売りや利益確定が上値を制限
- 米関税政策の不透明感:カナダへの通告などがリスク要因に
- 為替(円安・ドル高):輸出株に追い風も円変動は注意材料
- オプションSQ(特別清算指数)近し:ポジション調整の観測強まる
注目の銘柄
銘柄 | 理由 |
---|---|
アドテスト | 分割後も高値維持、短期筋の注目株 |
東エレク | 半導体関連で安定した買い継続 |
ディスコ | AI関連で期待感維持 |
TDK | 円安追い風と電子部品として優位 |
ファストリ | 決算後急落の反発余地に注目 |
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まとめ
11日は米ナスダック高値を背景に日経平均が反発しましたが、米関税や4万円節目への戻り売り、為替の円安・円高交差点といった複数の材料が相場の行方に影響しています。
今後はSQ通過後の動きや夜間の米追加指標・FOMCを見据えて、慎重ながらも柔軟な対応が求められます。
好材料と警戒材料が混在する難しい相場。そんな中でも冷静な判断を崩さない投資家に共感します。