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22日の東京市場は、米ナスダックの史上最高値更新と参院選結果による買い戻しに支えられ、日経平均は反発スタート。節目の4万円をキープしながら、不透明な『関税交渉』の影もちらつく展開です。
東京株式市場の状況(2025年7月22日)
- 前場寄り付きで日経平均は+440円、4万0200円台半ばへ
- 米ハイテク株高に加えて、参院選で与党が予想ほど敗北しなかったことが安心材料に
- ただし日米関税交渉期限が8月1日と迫り、相場には上値の重さも見られます
米国市場&海外材料の影響
- 米ナスダックは6日連続で最高値を更新。これに伴い東京でも半導体株が買われています
- 米財務長官ベッセント氏は『質の高い合意重視』で8月1日期限は延長も可能と述べ、交渉余地を示唆
- ただし『質の担保』が求められるため、交渉難航も否定できず、相場へのリスク要素となっています
東京市場の動き
- 前場は東エレクやアドテストなど半導体株、SBGやファストリなど大型株に買いが先行
- 10時以降、関税交渉への不透明感が意識され、上げ幅は縮小
- 前引けでも+73円で4万円を維持、取引後は一時的に下落し3万9600円台へ転じました
4万円キープは安心材料。ただ、関税や交渉期限をにらんだ一進一退の展開が続きそうですね
為替市場の動向
- ドル円は約147.6円と円高方向にやや押し戻されました
- 米財務長官の発言がドルを抑え、円が強含む場面もある中、輸出株の上値には一服感が出ています
個別銘柄の動き
上昇した銘柄
- 東エレク・アドテスト(半導体)
- SBG・ファストリ(大型株)
- ダイキン・信越化(機械・素材)
下落が目立つ銘柄
- テルモ・HOYA・中外薬・第一三共(医療系)
- オリンパス(精密機器)
注目のテーマ
- 米ハイテク株高
ナスダック最高値更新で東京も半導体が追い風に。 - 参院選の影響
与党予想以上の善戦で『安心買い』が発生。 - 関税交渉の不透明感
8月1日期限をにらんで、安心と警戒がせめぎ合う。 - 円高への警戒
為替の円高傾向が輸出株への上値圧力となっています。
今日の主要経済ニュース
- 日本(午前)
重要指標の予定なし。海外材料や為替の動向が相場の中心となります - 海外(米国)
米財務長官ベッセント氏が『質のある合意を重視』と発言、関税交渉の行方に含み
こちらでも経済指標カレンダーを確認することができます↓
まとめ
日経平均は米ハイテク高と参院選の落ち着きによって反発しましたが、8月1日の関税交渉期限が見え隠れする中、買い戻しと利益確定のせめぎ合いが続いています。
今後の焦点は『交渉期限』と『為替の動向』です。次の材料で大きく動く可能性もあり、慎重な展開が予想されます。