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米国のトランプ前大統領が7月22日、日本との『関税合意』を発表し、株式市場に驚きの変化が起きました。
日経平均は一時800円もの上昇を見せ、特に自動車関連株が大きく買われる展開に。なぜ今、市場がこれほど沸いているのでしょうか?その背景と意味を簡潔に、かつ丁寧に解説します。
東京株式市場の状況(2025年7月23日)
東京市場は反発でスタート。日経平均は寄り付きで前日比約414円高、直後に500円超の上昇を記録し、その後一時800円〜1000円超の上げ幅へ拡大しました。トレーダーの買い戻しも誘う、非常に強い展開です。
米国市場の影響
トランプ氏がSNSで、『日米相互関税を25%→15%に引き下げ、日本は米国向けに5500億ドル(約80兆円)を投資。さらに自動車・トラック・コメなど農産品市場を開放』と発表しました。
この合意で、市場の不透明感が一気に後退しました。
東京市場の動き
- 日経平均:始値は約4万189円→一時+800円〜1000円。
- TOPIX:一時2%超上昇し、心理的節目の2900を突破。
- 取引規模:東証プライムの売買代金は2兆1425億円、売買高は9.68億株(10時現在)
為替市場の動向
米報道によると、合意を受けドル円は一時約146.7円へ円安方向へ振れた後、安定を取り戻しています。円安基調は、輸出企業にとって追い風となり市場心理を後押し。
個別銘柄の動き
- 自動車株:トヨタやホンダ、マツダ、SUBARUが急騰。関税不安の後退で資金が集中。
- ファストリ(ユニクロ):消費関連として買われました。
- アドテスト、ソフトバンクグループ:米ハイテク安の余波で冴えず。
人気のテーマ
株探などでは、以下5つが人気テーマとして注目を集めています。
テーマ | 主な理由 |
---|---|
自動車関連 | 関税引き下げで大幅急騰 |
農産品市場開放 | コメなどに米国市場期待 |
投資受け入れ | 5500億ドル投資の期待感 |
為替(円安) | 輸出企業の収益改善 |
TOPIX関連銘柄 | マーケット底上げの恩恵 |
市場は一気に“普通のリバウンド”を超える動きです!
注目の銘柄
以下5銘柄は、流動性や値動きが特に注目されています。
銘柄 | 影響 |
---|---|
トヨタ(7203) | 自動車株の代表。関税緩和で買い戻し。 |
ホンダ(7267) | 同上。海外売上比率高く反応大。 |
マツダ(7261) | 小型車の競争力も評価。 |
SUBARU(7270) | 輸出比率高く敏感反応。 |
ファストリ(9983) | 消費関連として追い風。 |
こうした銘柄の動きは、まるで風向きがガラッと変わったようですね!
中小型株が好ましい
大口の資金が自動車・大型株に集まる中、環境整備や中小型テーマ株にも資金流入の余地あり。これまで弱含んでいたテーマ株も、いわゆる“リバランス需要”で面白い展開が期待できます。
今日の主要経済ニュース
以下の世界の経済指標発表に注目です。今後の相場に影響を与える可能性があるため、ぜひチェックを。
指標 | 発表国・地域 | 時刻(JST) |
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米・中古住宅販売件数 | 米国 | 23日22:00 |
米・週間失業保険申請件数 | 米国 | 24日21:30 |
日・景気ウオッチャー調査 | 日本 | 23日08:30 |
欧・消費者物価指数 | 欧州 | 24日17:00 |
米・耐久財受注 | 米国 | 24日22:30 |
こちらでも経済指標カレンダーを確認することができます↓
まとめ
今回の関税合意は、短期的に東京株式市場のムードを大きく好転させ、自動車関連や農産物市場へプラスインパクトをもたらしました。
輸出企業中心のリバウンドに加え、中小型株にもチャンスが広がっています。今後、米指標や為替の動向に注目しつつ、流れに乗っていける株選びが鍵となりそうです。