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半導体関連や電子部品株に売り圧力がかかり、個別には決算発表控えの銘柄や収益見通しの下方修正懸念が目立ちます。こうした中、内需関連や好決算の銘柄が下支えとなる展開です。株初心者でも読みやすく、全体像を丁寧に解説します。
東京株式市場の状況
日経平均は前日比約230~330円安、40600円~40700円台でのスタート。特に前場段階で下げ幅は300円を超え、半導体関連や電子部品株に広く売りが出ました。海外の短期筋による利益確定売りが継続しています。
米国市場の影響
前日の米市場では、ダウ平均は小幅安にとどまり、ナスダック総合指数が最高値を更新しました。これを受け東京にも短期的なリスクオフ姿勢が波及しましたが、米株の堅調さが全面売りにはならず下支え材料ともなっています。
東京市場の動き
- 売られた銘柄例:日東電(好決算でも予想超えず)、レーザーテック(一時8%超下落)、TDKや東エレク、ディスコなど半導体関連が軒並み連れ安。
- 買われた銘柄例:野村総研(売上・営業利益が市場予想上回る好決算)、KDDI、日ハムなどの内需関連銘柄が下支えの役割に。
内需関連には安心感がありますよね
為替市場の動向
この日の東京市場では、ドル/円相場は約147~148円台と比較的『円安』傾向にありました。この水準は輸出企業にはプラスですが、為替の変動による収益への影響には繰り返し注意が必要です。
個別銘柄の動き
銘柄名 | 動向 |
---|---|
アドテスト | 四半期決算発表を控え、利益確定売りで安く始まる |
ファナック、ファストリ、リクルート | 半導体/グローバル関連で値を下げる |
野村総研、コナミ、バンダイナムコHD、大塚HD、良品計画など | 個別材料で買われ、上昇基調 |
企業ごとに業績や見通しが異なるので、注目されるタイミングでの判断が重要です。
野村総研は本当に好決算でしたね!
人気のテーマ
下表にこの日に市場で注目されたテーマを整理しました。
テーマ | 説明 |
---|---|
半導体・電子部品関連 | 世界的な利益確定売りの標的に |
決算発表控え銘柄 | アドテストなど、発表前の不透明感 |
内需関連 | 野村総研、KDDIなどが相場の下支えに |
為替連動型輸出関連 | 円安傾向の影響で輸出企業は注目 |
株主還元・配当期待 | 好業績や配当増で人気の一部企業に資金 |
注目の銘柄
銘柄名 | 注目理由 |
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アドテスト | 四半期決算を控え、発表次第で変化大きい |
レーザーテック | 外資系証券による投資判断格下げで下落圧力 |
野村総研 | 直近決算が市場予想を上回り、注目度高まる |
ファナック | 半導体関連の大手、外需動向に左右されやすい |
バンダイナムコHD | ゲーム・エンタメ関連で内需にも強みあり |
それぞれの銘柄には今後の決算発表や業績動向で注目が集まりそうです。
中小型株が好ましい
短期筋の売りが出やすい中、大型株に頼らずに、内需系や中小型銘柄に分散投資する戦略は、中長期的にはリスク分散の手段として有効です。相談しながらの分散検討がおすすめです。
今日の主要経済ニュース
今日発表予定の経済指標は以下の通りです。
時間帯 | 予想指標/国 | 内容 |
---|---|---|
午前中 | 米・住宅関連指標 | 消費・購買心理への影響を見極める材料 |
午後 | 米・耐久財受注 | 景気全体の先行きの指標になる可能性あり |
終日 | 日銀・金融政策コメント | 政策方向性が為替や株式に直結の可能性あり |
今後の相場の転換点になる可能性もあるので、注目です。
こちらでも経済指標カレンダーを確認することができます↓
まとめ
本日の東京市場は、前週上昇の反動で利益確定売りが優勢となり、半導体株や電子部品銘柄などに広く売りが広がりました。一方で、内需関連や好業績銘柄が下支えとなり、全体的には軟調ながらも崩れ切らない展開です。為替動向や決算発表には引き続き注意が必要です。