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東京株式市場では、前日の調整を受けて過熱感が和らぎつつ、米fomc(連邦公開市場委員会)という大きなイベントを前に『様子見』姿勢が強まっています。
日経平均は『40744円台』で伸び悩み、フジクラやソフトバンクが場を下支えするも、全体の方向感は見えにくい展開です。今回はこの微妙な局面を、わかりやすく解説します。
東京株式市場の状況(2025年7月30日)
日経平均は『前日比約70円高の40744円』で寄り付きました。前週の調整を背景に、過熱感が和らいだと見る投資家の買いが入った一方で、積極的な買い材料にならず、一進一退の展開が続いています。
米国市場の影響
米株は前日終盤に下落。fomcの結果発表を控えて投資家心理が慎重になり、米国株を追いかける動きになりづらい状況です。これは東京にも波及し、積極的な買いは入りづらくなっています。
東京市場の動き
売られた主な銘柄
- アドテスト:前日の決算後に下落し、足元では指数の重荷に
- 中外薬、リクルート、ファナックなどが軟調
買われた主な銘柄
- ソフトバンクグループ:寄付きから上昇、指数を下支え
- フジクラ:電線株として急伸。米企業コーニングの堅調決算が買い材料に
- 東エレク、tdk、キヤノン、住友電:内需・技術系で堅調
こういう時は足元の安心材料が助けになりますね
為替市場の動向
ドル/円は『1ドル=148円43〜53銭』と円安傾向。ただし急変動は見られず、輸出企業にはやや追い風になる一方、政策イベント前なので為替変動には注意が必要です。
個別銘柄の動き
アドテストは前日決算後に下落したものの、見直し買いの期待も残ります。半導体関連銘柄(ファナック、tdk、東エレクなど)は外部環境に左右されやすく、リスク調整の売りが出やすい状況。内需系ではソフトバンクグループやフジクラが強く、相対的に安定感が見られました。
フジクラ、まさかここで顔を出すとは…驚きましたね!
人気のテーマ
- 米fomc・日銀会合を前にした慎重姿勢:決定会合前の『様子見ムード』が市場を支配
- 半導体・外需関連の強弱:決算や格付け見直しが材料に
- 内需・ディフェンシブ銘柄への注目:ソフトバンクグループ、フジクラ、キヤノンなど堅調な動き
- 為替動向と輸出株の相関:円安は一部の輸出企業にはプラスだが、政策次第で逆風に転じる可能性も
注目の銘柄
- アドテスト:決算発表を終え、今後の株価の戻りが焦点
- フジクラ:電線関連で買い優勢。米業績への反応も追い風に
- ソフトバンクグループ:指数の下支え役として存在感。通信・ai分野にも注目
- 東エレク、tdk、キヤノン:技術・輸出関連。為替や外需に敏感なセクター
- リクルート、ファナック、中外薬:個別の決算動向や評価見直しで需給が左右されやすい
中小型株も注目したい
重要イベント前で値動きの少ない大型株に比べ、『中小型やテーマ性のある内需株』に資金が流れる場面も。こうした局面では、地味ながら堅実な企業に注目するのもひとつの戦略です。
今日の主要経済ニュース
- 7月31日未明:米fomcの政策決定 → 金利・景気・為替に大きな影響を与えるイベント
- 同日:日銀金融政策決定会合 → マイナス金利や国債買い入れの方針などに注目
こちらでも経済指標カレンダーを確認することができます↓
まとめ
本日の東京市場は、過熱感がやや和らいだことを受けて日経平均が一時上昇するも、『米fomcや日銀会合を控えた様子見』が広がり、結局は一進一退の展開に。
ソフトバンクグループやフジクラなどが指数を支えましたが、全体としてはリスクオンには至っていません。今後の政策決定や為替動向を注視しながら、相場の地合いを慎重に見極めたいところです。