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米主要株式指数の下落を受け、東京市場でも日経平均は『4万1029円台』から反落スタート。なかでも東エレクによる通期業績の大幅な下方修正が、市場全体に大きな衝撃を与えました。
相場の方向感が定まりにくい中で、どの銘柄を注視すべきかを初心者にも分かりやすく整理します。
東京株式市場の状況(2025年8月1日)
日経平均は『前日比39円安の4万1029円』で寄り付いた後、下落幅は『100円超』に拡大しました。米市場の流れを引き継ぎ、投資家のリスク回避姿勢が強まっています。
米国市場の影響
7月31日の米市場では、主要3指数がそろって下落。
特に6月のPCE物価指数が予想を上回り、失業保険申請件数が予想を下回るなど、米経済の底堅さが浮き彫りに。
その結果、FRBの利下げ時期が遠のくとの見方が強まり売り圧力が高まりました。
東京市場の動き
売られた主な銘柄
- 東京エレクトロン(東エレク):通期営業利益を前期比18%減の5700億円から下方修正、純利益も約2割減の4440億円に
- アドテスト、レーザーテック、ディスコなど半導体関連銘柄:大幅安
- ソフトバンクグループ、日立、フジクラも弱含み
買われた主な銘柄
- コナミG、ファストリ、KDDI:堅調な内需系銘柄に注文が流入
こうした日は、逆にディフェンシブな銘柄に注目が集まるんですよね
為替市場の動向
ドル/円は『1ドル=150円台後半』と、4カ月ぶりの円安水準を記録。
日銀総裁・植田氏の『追加利上げを急がない』姿勢が円売り・ドル買いに繋がりました。輸出関連や機械株に買いが入る一方で、為替変動リスクへの警戒も続いています。
個別銘柄の動き
- 東京エレク:ストップ安水準に売られ、日経平均に約500円押し下げ要因に
- アドテスト、レーザーテック、ディスコ、FBソシオネクス:業績不安や半導体ショックで下落
- コナミG、KDDI、ファストリ、JT、富士電機:内需・安定系として相場の支えに
こういう局面こそ、地味だけど堅実な銘柄が光りますね!
人気のテーマ
- 東エレクの業績下方修正ショック:半導体セクターへの警戒が急拡大
- 円安優位の輸出関連銘柄物色:自動車・機械・素材株への期待が強まる
- 内需・ディフェンシブ銘柄の堅調:ファストリやKDDIなどに資金流入
- 指数先物売り先行:短期筋による先物主導の売り圧力が顕著
注目の銘柄
- 東京エレクトロン:業績修正の影響をどこまで織り込むかに注目
- ファストリ、KDDI、コナミG:安定・内需系として割安感に注目
- 自動車株(トヨタ、スズキなど):円安を背景に業績期待が再浮上
- JT、富士電機:堅調な業種として買い材料継続の可能性
中小型株にも視野を
指標主導による相場ではなく、銘柄別の動きが鮮明になる局面では、テーマ性・内需重視の中小型株に注目が集まりやすく、安定しつつも反発余地のある銘柄が狙い目です。
今日の主要経済ニュース
- 8月1日午前:米雇用統計やPCEなど経済指標の公表
→ 米金利見通しに影響する重要イベント
- 同日:日銀金融政策関連発言
→ 為替・市場心理に直結する可能性あり
こちらでも経済指標カレンダーを確認することができます↓
まとめ
本日の東京市場は、米経済指標の強さとFRB政策への懸念が重なり、日経平均は反発スタートから一転、最大で400円近い下落となりました。
特に東エレクの業績下方修正が市場心理に大きな衝撃を与えましたが、ファストリやKDDIなど内需系が底堅く支えています。今後は為替・決算気配・個別材料を丁寧に見ながら、相場の次の転機を待ちたい局面です。