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7月の米雇用統計が予想を大きく下回り、米景気への不透明感が強まったことで、東京市場でも日経平均は寄り付きから急速に下落。『4万円』という節目を割り込む深刻な展開となりました。
今回は、なぜここまで売りが拡がったのか、どこに注目すべきかを見ていきましょう!
東京株式市場の状況(2025年8月4日)

日経平均は『前週末比約680円安の40118円』で始まり、その後一時900円超下落し『4万円の節目を割り込む』展開となりました。幅広くリスク回避売りが先行しています。
米国市場の影響
7月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回り、さらに過去2カ月分も大幅下方修正されたことで、FRBの利下げ期待が後退し、米株式市場では主要3指数が下落。東京市場にもその流れが直撃しました。
東京市場の動き
売られた主な銘柄
- アドテスト、レーザーテック、ディスコなど半導体関連株
- ソフトバンクグループ、日立、フジクラなども弱含み
買われた主な銘柄
- 任天堂、イオン、HOYAなど一部ディフェンシブ系・内需株に買いが入る

こういう日はディフェンシブ銘柄が本当に頼りになりますね
為替市場の動向
ドル/円は『1ドル=147円台半ば』と前週末より円高が進行。輸出関連株には不利で、トヨタなどの輸出系にも売りが波及しています。
個別銘柄の動き
- 東エレクなど半導体関連銘柄:米経済懸念と連動し下落傾向
- 銀行・保険業界:長期金利低下に伴う業績懸念で売り優勢
- 任天堂・イオン・HOYA:内需系で相対的に堅調

相場が荒れる時こそ、安定感ある銘柄に目を向けたくなりますね。
人気のテーマ
- 米雇用統計ショック:景気不透明感で投資家心理が冷え込み
- 半導体関連の売り圧力:アドテスト・レーザーテックなどに強い影響
- 円高の輸出関連売り:業績に直結する大型輸出株に注意
- 内需・ディフェンシブ銘柄への資金シフト:相場安定性重視
- 押し目買い期待:4万円割れ水準では一部買い戻しも観測される
注目の銘柄
- アドテスト、レーザーテック、ディスコ:半導体関連の下落が続くか注視
- ソフトバンクグループ、日立、フジクラ:相場の重しとなっている大型株
- 任天堂、イオン、HOYA:内需・ディフェンシブ系で物色余地あり
中小型株にも視線を
相場全体が弱い時こそ、個別材料や業績動向に注目されやすい中小型・テーマ性のある銘柄に資金が集まりやすくなります。特に利益確定売りが進む環境では、反転余地がある銘柄をじっくり探すのも戦略です。
今日の主要経済ニュース
- 8月4日夜:米7月雇用統計の詳細発表
→ 今後のFRB金利政策に直結
- 同日:日銀新総裁発言や追加金融政策言及
→ 円相場や市場心理に影響する重要材料

相場転換につながる可能性もあり、引き続き注目が必要です。
こちらでも経済指標カレンダーを確認することができます↓
まとめ
本日の東京市場では、7月米雇用統計の弱さから米景気への不透明感が広がり、日経平均は『一時900円安』圏内で大幅反落しました。特に半導体関連や金融株の下押しが強く、内需・ディフェンシブ銘柄が比較的耐える構図となっています。
今後は為替・政策・決算材料を丁寧に見ながら、底値探しの行方を慎重に見極めたい局面です。





