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前日の米株高が追い風となり買い戻しが強まる一方で、短期筋による『過熱警戒』の売りも意識される微調整ムードの東京市場。
日経平均は『40668円』から小動きでしたが、一部半導体銘柄の下げが重しになる展開となりました。こんな日に知っておきたいポイントをやさしく解説します。
東京株式市場の状況(2025年8月7日)

日経平均は『前日比127円安の40668円』で寄り付き、半導体売りが重荷とされる一方、海外短期筋の先物買いで上昇に転じる局面もありました。相場の先行きが見えにくい中で、買いと売りが交錯しています。
米国市場の影響
米市場では大型企業の好決算や期待感から主要指数が上昇。ただ、米大統領の関税発言を背景に半導体株には売り圧力がかかり、東京市場にもその影響が波及しました。
東京市場の動き
売られた主な銘柄
- 東エレクなど半導体関連株:関税懸念で売り圧力
買われた主な銘柄
- ソフトバンクグループ、TDK、エムスリーなどは好決算やテーマ性でプラス圏推移

こういう日は『材料のある銘柄』が意外に強かったりしますね
為替市場の動向
ドル/円は『1ドル=149円台半ば』で安定。過熱対策と連日報道される背景の中、輸出株にはプラスの条件が揃っていますが、円安進行は慎重に見守るべきポイントですね。
個別銘柄の動き
- SWG、TDK、エムスリー:好材料で堅調
- 三井不動産、セブン&アイ:業績・戦略発表で物色される
- 半導体関連:一部苦戦もあり、バラつきが鮮明でした
人気のテーマ
- 半導体嫌気売りと補完される買い圧力
- 過熱懸念と買い戻しのせめぎ合い
- 内需・テーマ株への選好が強まる構図
- 外国人投資家の先物買いによる相場支え
注目の銘柄
- 東エレク:半導体市場への懸念が引き続き注目点
- ソフトバンクG、TDK、エムスリー:テーマ株として引き続き注目
- 三井不、セブン&アイ:素材よりも個別材料が注目される一日だった印象です
中小型株にも視線を
大きな動きが見られない中で、地味だけどきっかけ次第で反応しやすい中小型・テーマ性のある銘柄こそ、次なる注目先となるかもしれません。
今日の注目ポイント
- 追加決算発表や中間決算銘柄の反応
- 為替動向と海外金融政策の動き
- 半導体政策の具体的影響の行方
今日の主要経済ニュース
米国との自動車関税協定、即時の実施を日本が要請
日本の赤澤関税交渉官は、7月に合意した日米貿易協定に基づき、FRBによる自動車関税の引き下げ(27.5 %→15 %)の即時執行を要請しました。さらに、追加関税が積み重なる『スタッキング』防止についても合意通りの運用を求めています。
ホンダ、関税支出を見直しつつ増益予想を修正
米国市場での関税や電気自動車関連の損失により、ホンダの四半期純利益は前年同期比で半減。ただし、年間の関税負担見通しを減額(4500億円→従来予想より抑制)、通期利益を引き上げ、将来の見通しも修正しています。
日本の外貨準備高、過去最高水準を記録
6月末時点で日本の外貨準備高は 1.314 兆ドルとなり、今年度末までに記録的な36 0 億ドル(約5.4 兆円)の剰余金が積み上がったことが明らかになりました。政府はその一部を一般会計予算や防衛費に活用予定です。
まとめ
本日の東京市場は、米株高の波と半導体銘柄の疑心暗鬼が交錯し、日経平均は一進一退の動きに。
過熱懸念も意識されつつ、一部好材料で支えられる銘柄も明確に浮上しました。
今後は為替や関税など、不確定要素の動向が大きく相場を左右しそうです。目の離せない一日が続きそうですね!





