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過去6日間で3,000円近く上昇し、史上初の4万3,000円台に到達した日経平均。14日は一転して利益確定売りが先行し、反落スタートとなりました。
為替市場での円高傾向も重なり、短期的な過熱感が意識されています。この下落は一時的な調整か、それとも転換のサインか投資家の視線が集まっています。
東京株式市場の状況(2025年8月14日)

日経平均株価は始値4万3,129円18銭(前日比145円49銭安)で取引を開始。その後、下げ幅は一時500円近くまで広がり、4万2,800円台後半まで下落しました。
6日続伸での急騰後ということもあり、持ち高調整や利益確定の売りが目立ちます。
米国市場の影響
前日の米株式市場では、米消費者物価指数(CPI)の結果が市場予想通りとなり、利下げ期待が強まりました。
ダウ平均・ナスダックともに上昇し、相場の先高観は健在。東京市場も米株高の流れを受け、下げ渋る局面も見られました。
東京市場は利益確定売り先行
連日の最高値更新でテクニカル指標は『買われすぎ』を示し、騰落レシオ(25日移動平均)は140%超。短期的な加熱感が売り圧力となりました。
ただ、ソフトバンクグループやサンリオなど一部銘柄は買いが続き、先高観は根強い様子です。

過熱感による一服も、市場の地合いはまだ強いと感じますね。
為替は円高傾向、株価を押し下げ
東京外国為替市場では、1ドル=146円台後半と円高方向に振れています。これが海外短期筋による株価指数先物売りを促し、日経平均の重しとなっています。
個別銘柄の動き
- 下落:ファストリ、アドテスト、東エレク、リクルート、KDDI、TDK
- 上昇:ソフトバンクG、ニトリHD、信越化、エムスリー、レーザーテク、野村総研
人気のテーマ
| 順位 | テーマ | 概要 |
|---|---|---|
| 1 | 半導体関連 | 米株高で物色継続 |
| 2 | 内需関連 | 円高で輸出株売り、内需に買い |
| 3 | 金融株 | 利下げ観測と決算期待 |
| 4 | 小売株 | 消費回復を背景に堅調 |
| 5 | エンタメ関連 | サンリオの高値更新が刺激 |
注目の銘柄
| 銘柄 | 特徴 |
|---|---|
| ソフトバンクG | 大幅続伸で市場を牽引 |
| サンリオ | 上場来高値更新 |
| 信越化学 | 材料株として買い継続 |
| エムスリー | 医療関連で資金流入 |
| レーザーテク | 半導体株人気の中心 |
今日の主要経済ニュース
| 地域 | 内容 |
|---|---|
| 日本 | 機械受注(6月) |
| 米国 | 住宅着工件数(7月)、フィラデルフィア連銀景況指数(8月) |
| 中国 | 鉱工業生産(7月)、小売売上高(7月) |
| 欧州 | 貿易収支(6月) |
まとめ
日経平均は過熱感と円高を背景に反落しましたが、相場の基調は依然として強い状況です。短期的な調整局面での売買戦略が問われる一日となりそうです。





