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佐藤真理子
忙しい方のために8月20日のマーケット情報を1分で把握できるようにわかりやすくまとめました。
きょうの東京市場は大きな下げで始まりました。
背景には米国株、特にAIや半導体を中心としたハイテク株の下落があり、東京市場でも関連銘柄に売りが広がっています。
短期的な過熱感から利益確定売りも重なり、日経平均は一時600円安と急落。投資家心理に変化の兆しが見えています。
きょうの東京株式市場(日経平均4万3000円割れ)

20日(火)前場の日経平均株価は続落しました。
朝方は前日比145円安で始まりましたが、その後下げ幅を広げ、一時600円安の4万2800円台後半まで下落しました。
要因は大きく2つです。
- 米国株(特にハイテク株)の下落
→ ナスダックは1.45%安、エヌビディアは3.49%安。SOX指数も1.81%下落。
→ 東京市場の半導体株やソフトバンクGに売りが波及しました。
(*AI関連の急上昇銘柄に利益確定売りが出ている流れです)
- 過熱感からの利益確定売り
→ 日経平均は18日まで最高値を更新しており、短期的な反動売りが出やすい状況でした。
佐藤真理子
過熱感の反動と米国株の影響が重なり、大きな下げとなっていますね。
主力株の動向(ソフトバンクG・半導体株が下落)
きょう目立った動きは以下の通りです。
- ソフトバンクグループ(SBG):前日比7.7%安で寄り付き、その後も軟調
- アドバンテスト、ディスコ、フジクラなど半導体株が売られる
- 任天堂、コナミG、東宝など知的財産(IP)関連が下落
一方で、相場を下支えする銘柄もあります。
- トヨタや三菱UFJなど大型株は買われ、循環物色の流れが確認されました
- 信越化学やサンリオは比較的底堅い動き
佐藤真理子
強弱が交錯しており、相場の不安定さが見えてきます。
今日の主要経済ニュース(防衛費・為替・海外情勢)
- 防衛費
日本経済新聞は『防衛省が2026年度予算案の概算要求で過去最大の8兆8000億円を計上』と報道。
ただし、20日は三菱重工・IHI・川重といった防衛関連株が安く、出遅れ感が意識されています。
- 為替(ドル円)
20日午前10時時点で1ドル=147円台後半。
円安傾向は輸出関連株には支えですが、全体相場を押し上げるほどの力にはなっていません。
- 海外情勢
米国株は引き続きハイテク株の調整色が強い。
AI関連や半導体株の軟調さは、東京市場に直接波及しています。
佐藤真理子
国内材料よりも『米国株の調整』が日本株の下落圧力となっていますね。
投資家が注目すべきポイント
- 米国のAI・半導体株の動向が東京市場に直結
- 短期的な過熱感からの利益確定売りが出やすい
- 一方で、大型株を中心とした循環物色は生きている
投資家としては『米国株の調整が一巡するか』に注目しつつ、循環的に資金が流れるセクターを冷静に探すことが大切です。
まとめ
日経平均は一時600円安、4万3000円割れと急落しました。
背景には『米ハイテク株安』『AI関連銘柄の調整』『短期的な過熱感』が重なっています。
ただし、全銘柄が下げているわけではなく、大型株や一部の内需株には資金が流れています。
投資家は悲観一辺倒ではなく、循環物色の動きを見極めたい局面です。





