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10日の東京株式市場は米株高を受けて反発スタートとなりました。
前日の米国市場では主要3指数がそろって最高値を更新。米利下げ観測の高まりが投資家心理を押し上げ、日本株にも買い安心感が広がっています。本日の相場展開を整理します。
日経平均は反発で始まる

10日の日経平均株価は前日比53円87銭高の4万3513円16銭でスタートし、その後は上げ幅を160円程度まで広げました。
背景には『米利下げが景気を下支えする』との期待があり、海外投資家の買いが先行。半導体製造装置のアドバンテストが高く始まり、相場を押し上げました。

米株高の流れを素直に引き継いだスタートですね。やはりFOMCの利下げ期待は大きなテーマです。
東証寄り付き:AI関連や銀行株が上昇
前場寄り付きでは日経平均が一時240円高まで上昇し、4万3700円近辺で推移しました。米株の上昇を受け、AI関連株に買いが集中。アドテスト、ソフトバンクグループ(SBG)、フジクラなどが堅調でした。
- 前日の米雇用統計改定で過去の雇用者数が大幅に下方修正
- 労働市場の減速を背景に、FRBは来週のFOMCで利下げに踏み切るとの観測が強まる
- 利下げ期待が投資家のリスク選好を後押し
さらに国内では、日銀が『年内利上げの可能性を排除しない』との報道があり、利上げの恩恵を受ける銀行株(三菱UFJなど)に買いが集まりました。

海外要因と国内要因が同時に効いている点が注目ですね。銀行株が素直に反応しているのはわかりやすい動きです。
セクター別動向
- 上昇:東エレク、コナミG、フジクラ、銀行株
- 下落:ファストリ、ダイキン、テルモ、トヨタ
TOPIXも小幅上昇と、市場全体としては堅調さを維持しています。ただし主力株の中でも値動きに明暗が分かれており、銘柄ごとの選別色は濃くなっています。

全体感としては堅調ですが、セクターによる温度差が出ています。銘柄選びがますます重要になってきましたね。
きょうの主要経済ニュース
- 米雇用統計の年次改定で雇用者数が大幅下方修正
- FRBの9月利下げ観測がほぼ確実視
- 日銀『年内利上げの可能性排除せず』と報道
まとめ
米株高とFRBの利下げ観測が日本株の支えとなり、日経平均は反発しました。AI関連株や銀行株が買われた一方、主力株の一角には利益確定売りも出ており、全体は上昇しつつも選別の動きが鮮明になっています。





