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9月18日の東京株式市場は、米国の利下げ再開を受けて日経平均株価が反発で取引を開始しました。米株高の流れを引き継ぎ、主力株に買いが入りましたが、上値を追う勢いはやや限定的です。
東京市場の動向:米利下げを好感し上昇

18日の日経平均株価は前日比120円高の4,4910円で寄り付き、その後は230円高の4万5020円近辺まで上昇しました。16日に付けた最高値(4万4902円)を上回り、4万5000円台を回復しました。
- 米連邦準備理事会(FRB)が9カ月ぶりに利下げを再開
- これを受けた米株高の流れを東京市場も引き継ぎ
- アドテストや東エレクなど半導体株が堅調

利下げを好感した海外勢の買いが先行しましたね
米国市場の影響:利下げとFOMCの見通し
- 前日の米株式市場では主要3指数が反発しました
- ダウ平均は260ドル高の4万6018ドル
- FRBは利下げを決定し、年内に追加で0.25%利下げが2回見込まれるとの見通しを公表
利下げ継続が景気を支えるとの期待から、株式市場は買い安心感に包まれました。
ただし、パウエル議長は『リスク管理のための利下げ』と説明。市場の一部では『今後の利下げには慎重姿勢』との見方もあり、上値追いは限定的となりました。

利下げそのものよりも、その“持続性”が問われる局面です
為替・海外要因:円高と中国リスク
外国為替市場では円高・ドル安が進行し、輸出株の重荷となりました。また、英フィナンシャル・タイムズ紙が『中国当局がテック大手に対し、米エヌビディア製AI半導体の購入を禁止した』と報道。米市場ではエヌビディア株が下落しましたが、東京市場の半導体株は堅調に推移しています。

地政学リスクの影響を市場は常に織り込みつつあります
個別銘柄の動向
- 【上昇】第一三共、スズキ、キリンHD
- 【下落】任天堂、豊田通商、味の素

内需関連と輸出株で明暗が分かれました
きょうの主要経済ニュース
- FRBが9カ月ぶりに利下げを再開。年内追加利下げ観測も。
- 米株式市場はダウ・ナスダックともに最高値圏で推移。
- 中国当局がエヌビディア製AI半導体の購入禁止を通知と報道。
- 為替は円高基調で147円台前半を中心に推移。

海外要因が相場を大きく左右する一日になりそうです
まとめ
日経平均は米利下げ再開を背景に反発スタート。4万5000円台を回復するなど堅調な動きが見られました。ただし、円高進行や中国の半導体規制報道といったリスク要因もあり、上値追いには慎重さが求められます。
投資家にとっては、米金融政策の方向性と為替動向を注視する局面といえるでしょう。





