【12月10日】日経平均は一時400円高でスタート 円安進行で輸出株に買い、先物主導の展開

目次

佐藤真理子
忙しい方のために12月10日のマーケット情報を1分で把握できるようにわかりやすくまとめました。

 

東京市場は円安が進んだことで輸出関連株が買われ、日経平均は朝方に一時400円を超える上昇となりました。もっとも、米金融政策を見極めたい投資家が増え、10時には上げ幅を急速に縮小しています。

 

 

 

 

東京株式市場の状況

今日の東京株式市場

10日前場の東京株式市場で、日経平均株価は続伸で始まりました。寄り付き直後に前日比350円高の5万1000円近辺まで上昇し、その後も先物主導で買いが入り一時400円超高となりました。

 

背景には為替市場での円安進行(1ドル=156円後半〜157円に迫る水準)があり、トヨタやホンダなど輸出関連に買いが集まりました。

 

ただし、米FOMCを控えて様子見姿勢も強く、10時には前日比30円高の5万0600円台後半まで上げ幅を縮めています。

 

佐藤真理子

為替が大きく動く局面では、短期の資金が先物に入りやすい傾向があります。値幅が出ている一方で、実需の買いが追随しにくい状況にも見えます。

 

 

米国市場の影響

アメリカ市場

前日の米株式市場では

 

  • ダウ平均:下落
  • ナスダック:小幅高

 

という動きで、日本株の上値を押し上げる材料にはなりませんでした。

 

米雇用指標(JOLTS)が強めだったことで米長期金利は4.19%まで上昇し、2026年の利下げペースが鈍るとの観測が広がりました。この金利上昇がドル買いにつながり、日本株には為替面で追い風となっています。

 

東京市場の動き

朝方は海外短期筋による株価指数先物の買いが主導し、日経平均は一本調子で上昇しました。しかし、

 

  • FOMCを11日未明に控える
  • 追随買いが広がらない

 

という理由で、10時にかけて上げ幅は急減。

 

TOPIXも上昇し、取引時間中の最高値を上回る場面がありました。

 

10時時点の東証プライム市場の概算は

 

  • 売買代金:1兆7427億円
  • 売買高:7億8384万株

 

為替市場の動向

10日早朝の東京外国為替市場では円安が進み、1ドル=156円85〜87銭(前日比66銭の円安)となりました。

 

背景としては、

 

  • 米JOLTSが市場予想を上回る
  • 2026年の利下げペース鈍化観測
  • 米長期金利上昇(10年債 4.19%)

 

が挙げられます。

 

また植田日銀総裁が、「期待インフレ率が著しく高い」「物価2%目標に近づいている」と発言し、市場では来週の利上げ観測が強まっています。

 

ただしその後の金融緩和寄りの発言もあり、円買いにはつながっていません。

 

円は対ユーロでも下落し、1ユーロ=182円34〜38銭と、1999年以降の最安値圏にあります。

 

 

個別銘柄の動き

《上昇》

  • ソフトバンクグループ(SBG)
  • アドバンテスト(寄り付き時点)
  • 東京エレクトロン
  • TDK
  • 日東電工

 

《下落》

  • コナミグループ
  • 塩野義製薬
  • 任天堂
  • 中外製薬

 

 

人気のテーマ

テーマ 背景
自動車 円安進行で業績押し上げ期待
半導体 ナスダック小幅高に連動し堅調
AI関連 需給改善で買い戻し
ゲーム 任天堂やコナミが軟調
製薬 塩野義・中外が売られる展開

 

注目銘柄

銘柄 ポイント
トヨタ 円安を背景に輸出採算改善期待
ホンダ 同じく円安を追い風に買い継続
SBG 先物主導の上昇相場で買いが入る
アドテスト 高寄り後に弱含む場面
任天堂 ゲーム株の中で軟調

 

今日の主要経済ニュース

項目 内容
米JOLTS 9月 765.8万件、10月 767万件(市場予想超え)
米10年債利回り 一時 4.19% に上昇
FOMC 11日未明に結果発表予定
為替 ドル円 156円85銭前後、ユーロ円 182円34銭前後
日銀動向 植田総裁が期待インフレ率上昇に言及、来週利上げ観測が強まる
日本・国内企業物価指数(前月比) 11月 0.3%(予想0.3%、前回0.4%→0.5%に修正)
日本・国内企業物価指数(前年比) 11月 2.7%(予想2.7%、前回2.7%)
中国・CPI(前年比) 11月結果未発表(予想0.7%、前回0.2%)
中国・PPI(前年比) 11月結果未発表(予想-2.0%、前回-2.1%)
トルコ・鉱工業生産(前月比) 10月結果未発表(前回-2.2%)
ECB・ラガルド総裁 発言 予定(詳細は未発表)
南ア・小売売上高(前年比) 10月結果未発表(予想2.3%、前回3.1%)
米MBA住宅ローン申請指数 結果未発表(前回-1.4%)
米・四半期雇用コスト指数(前期比) 予想0.9%、前回0.9%(7-9月期)
カナダ銀行 政策金利 予想2.25%、前回2.25%(発表前)
米FOMC政策金利 予想3.50〜3.75%、前回3.75〜4.00%(28時発表予定)
米・月次財政収支 11月 予想-2050億ドル、前回-2844億ドル
パウエルFRB議長 記者会見 28時30分開始予定

 

 

まとめ

朝方は円安と先物買いが重なり、日経平均は5万1000円台を回復しました。その後はFOMCを控えた様子見から上げ幅が縮小しています。輸出株はしっかりしているものの、半導体、ゲーム、製薬など業種ごとに強弱が分かれています。

 

 

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