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12日の東京市場は、前日の米株高を受けて投資家心理が改善しました。日経平均は寄り付きから大きく買われ、午前中に5万1000円台へ上昇。一時900円高となり、前日の下げを取り戻す展開になりました。
円相場はドルに対して上げ幅を縮小しつつも155円台後半で推移。対ユーロでは1999年のユーロ導入以降の最安値を記録しました。
東京株式市場の状況

前引けの日経平均は461円22銭高の5万0610円04銭(+0.92%)となりました。朝方は米株高の追い風で幅広く買いが入り、値がさ株を中心に上昇しました。
東証プライム市場では9割超の銘柄が上昇し、物色の裾野が広がった一日です。

相場の基調を決める米株が最高値を更新したことで、東京市場も安心感が広がりました。個人投資家の間では、情報の精度を高めるために投資ツールを併用する動きも増えています。時間の削減につながる点を評価する声も聞かれます。
米国市場の影響

前日の米国市場では以下がポイントです。
- ダウ平均が最高値を更新
- S&P500も最高値
- 利下げが景気を下支えするとの見方が強まった
この流れが東京市場にも波及し、主力株にも買いが広がりました。
東京市場の動き
午前の東京市場では、先物買いが相場全体を押し上げる構図が続きました。
- 日経平均は一時900円高で5万1000円台に到達
- 東証プライムの売買代金は概算2兆4716億円
- 売買高は8億4816万株
上昇:ファストリ、ソフトバンクG、ファナック、TDK、中外製薬
下落:レーザーテック、ディスコ、日本電気硝子
為替市場の動向
- ドル円:155円67〜68銭(前日比 37銭の円高)
米株高を背景にリスク選好が強まり、円買いの勢いは弱まりました。
- ユーロ円:182円76〜79銭(30銭の円安)
一時182円85銭まで下落し、ユーロ導入来の最安値を更新しました。
- ユーロドル:1.1740〜41ドル(0.0047ドルのユーロ高)
10時前の中値に向けては輸入企業のドル調達が優勢となり、円の戻りを抑える要因となりました。
個別銘柄の動き
- ファストリ:買いが継続し相場を押し上げる
- ソフトバンクG:先物主導の上昇で買い戻しが活発
- ファナック、TDK、中外薬:幅広く買い優勢
- レーザーテック、ディスコ、日電硝:利益確定売りが優勢
人気のテーマ株
| テーマ | 背景 |
|---|---|
| 半導体 | 米株高と利下げ期待で再び資金流入 |
| AI関連 | 企業の設備投資増加が継続 |
| インバウンド | 円安を追い風に消費関連が堅調 |
| 自動運転 | 米企業の技術発表が刺激に |
| 医療・再生医療 | 決算改善と材料株物色が続く |
注目銘柄
| 銘柄 | ポイント |
|---|---|
| ファストリ | 指数貢献度が高く買いが集中 |
| ソフトバンクG | 先物買いの勢いが追い風 |
| TDK | 電子部品関連に資金流入 |
| 中外製薬 | ディフェンシブ銘柄として選好 |
| ファナック | ロボティクス関連として物色対象 |
今日の主要経済ニュース
| 時刻 | 国 | 指標 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 13:30 | 日本 | 10月鉱工業生産・確報(前月比) | 1.4% |
| 13:30 | 日本 | 10月鉱工業生産・確報(前年同月比) | 1.5% |
| 13:30 | 日本 | 10月設備稼働率 | 2.5% |
| 16:00 | 英国 | 10月GDP(前月比) | -0.1% |
| 16:00 | 英国 | 鉱工業生産(前月比) | -2.0% |
| 16:00 | ドイツ | CPI改定値(前年同月比) | 2.3% |
まとめ
12日の東京市場は、米株高を背景に強い買いが広がりました。
日経平均は大幅反発し、前場で5万1000円台を回復。為替市場では円安が進行し、特にユーロ円は史上最安値を更新しました。
午後の取引では、SQ通過後の売買動向と為替の変化がポイントになりそうです。






