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15日前場の東京株式市場では、日経平均株価が反落しました。
前週末の米国市場でAI・半導体関連株が大きく下落した流れを受け、東京市場でも値がさ株を中心に売りが先行しました。一方、日銀短観の改善を背景に銀行株は堅調でした。
近年、株式投資の世界では「AIを使う人」と「使わない人」で、5年後に最大1.8倍の資産形成の差が出ています。 すでに多くの個人投資家が、AIを前提に投資判断を行う時代に入っているのです。 この流れに乗り遅れ、気づかないうちに機会損失を重ねないためにも、いま主流となっている投資スタイルを一度確認してみてください。
東京株式市場の状況(2025年12月15日 前引け)

日経平均株価は前週末比744円45銭安の5万0092円10銭で前場を終えました。下落率は1.46%です。
前週末の米国市場でAI投資を巡る警戒感が強まり、アドバンテストやソフトバンクグループに売りが集中しました。この2銘柄で日経平均を約600円押し下げています。
東証株価指数(TOPIX)は前週末比6.64ポイント安の3417.19でした。取引時間中には一時上昇に転じ、直近高値を上回る場面もありましたが、前引けでは小幅安となりました。
JPXプライム150指数も反落しています。
米国市場の影響

前週末の米国市場では、オラクルがオープンAI向けAIデータセンターの一部完成時期を延期するとの報道を受け、AI投資への懸念が再燃しました。
決算を受けたブロードコムも大幅安となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5%超下落しています。
この流れが東京市場にも波及し、半導体関連を中心に売りが広がりました。
東京市場の動き
寄り付きから半導体関連に売りが先行し、日経平均は一時700円超下落しました。一方で、医薬品、陸運、小売りといったディフェンシブセクターには買いが入り、相場の下値を支えました。
寄り付き前に発表された12月の日銀短観では、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス15と3四半期連続で改善しました。市場では、今週の日銀金融政策決定会合での利上げ観測を後押しする内容と受け止められています。
為替市場の動向
東京外国為替市場では、円相場がやや軟調でした。10時時点で1ドル=155円86〜87銭と、前週末比で円安・ドル高です。中値決済に向けた輸入企業のドル買いが意識され、円の上値を抑えました。
個別銘柄の動き
下落銘柄では、TDK、ファナック、イビデン、フジクラが安く推移しました。一方、ファーストリテイリング、リクルート、信越化学工業、イオンは上昇しました。
銀行株では、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクがそろって買われています。
今日の主要経済ニュース・経済指標
| 発表日 | 時刻 | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 結果 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 12/15 | 08:50 | 日本 | 10-12月期 日銀短観 大企業製造業 業況判断 | ★★★ | 15 | 15 | 14 |
| 12/15 | 08:50 | 日本 | 10-12月期 日銀短観 大企業製造業 先行き | ★★ | 13 | 15 | 12 |
| 12/15 | 08:50 | 日本 | 10-12月期 日銀短観 大企業非製造業 業況判断 | ★★ | 35 | 34 | 34 |
| 12/15 | 08:50 | 日本 | 大企業全産業 設備投資(前年比) | ★★ | 12.0% | 12.6% | 12.5% |
| 12/15 | 11:00 | 中国 | 11月 小売売上高(前年比) | ★★ | 2.8% | 1.3% | 2.9% |
| 12/15 | 11:00 | 中国 | 11月 鉱工業生産(前年比) | ★★ | 5.0% | 4.8% | 4.9% |
まとめ
前場の東京市場は、米国のAI・半導体株安を背景に日経平均が大きく反落しました。一方で、日銀短観の改善を受けて銀行株や内需株には資金が向かっており、相場全体としてはセクター間の選別が進んでいます。






