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16日の東京株式市場は、前日の米ハイテク株安を受けて売りが先行しました。
日経平均株価は一時5万円を割り込みましたが、節目水準では個人投資家の押し目買いが入り、前場中ごろにかけて下げ渋る展開となっています。
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東京株式市場の状況(2025年12月16日 前場)

16日10時時点の日経平均株価は、前日比およそ470円安の4万9,600円台後半で推移しています。寄り付き直後は下げ幅が600円を超える場面もありましたが、5万円割れ水準では買いが入りました。
東証プライム市場の売買代金は約1兆5,540億円、売買高は約7億6,829万株でした。
米国市場の影響

15日の米国株式市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前日比0.61%安、ナスダック総合指数は同0.59%安となりました。
半導体株の下落を受け、東京市場でもソフトバンクグループや半導体関連株に売りが先行しています。
東京市場の動き
値がさ株では、ソフトバンクグループやファーストリテイリングが指数を押し下げました。一方、アドバンテストやテルモは上昇し、相場の下支えとなっています。
日銀が19日まで開催する金融政策決定会合では、0.25%の追加利上げが確実視されています。この流れを受け、銀行株には資金流入が続いています。

利上げ観測は警戒材料ですが、円安による交易条件の悪化を和らげる側面もあり、業種間の資金移動が目立っています。
為替市場の動向
16日午前の東京外国為替市場で円相場は上昇しました。
10時時点では1ドル=154円98〜99銭と、前日17時比で27銭の円高です。株安や米長期金利の低下を背景に円が買われましたが、中値決済に向けた実需のドル買いもあり、円高の勢いは限定的です。
個別銘柄の動き
- 上昇銘柄
アドバンテスト、テルモ、電通グループ、ダイキン工業、武田薬品工業、アステラス製薬
- 下落銘柄
ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、TDK、日東電工、ファナック、安川電機
人気のテーマ
| テーマ | 背景 |
|---|---|
| 半導体 | 米SOX指数下落で調整色 |
| 銀行 | 日銀追加利上げ観測 |
| 医薬品 | 相場不安定時のディフェンシブ需要 |
| 輸出関連 | 円高進行が重荷 |
| 内需株 | 相対的な安定感 |
注目銘柄
| 銘柄名 | 動向 |
|---|---|
| アドバンテスト | 買い戻しで指数を下支え |
| テルモ | 堅調推移 |
| 三菱UFJ FG | 利上げ観測で上場来高値更新 |
| 三井住友FG | 銀行株物色の中心 |
| ソフトバンクグループ | 米半導体株安を受け下落 |
今日の主要経済ニュース
| 時刻 | 国・地域 | 指標 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 08:30 | オーストラリア | 12月ウエストパック消費者信頼感指数 | ★ |
| 17:15〜18:30 | 欧州 | 12月製造業・サービス業PMI(速報) | ★★ |
| 22:30 | 米国 | 11月雇用統計、10月小売売上高 | ★★★ |
まとめ
- 日経平均は5万円割れも押し目買いで下げ渋り
- 半導体株が重荷、銀行株と医薬品株が下支え
- 為替は円高方向だが実需のドル買いで一服

不安定な相場環境では、情報の質を重視し、判断材料を増やす投資家も増えています。






