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前日の大幅安(12月16日の日経平均は前日比784円82銭安)を受け、きょう17日の東京市場は『自律反発狙いの買い』で小高く始まりました。
ただ、日銀の金融政策決定会合(18〜19日)を控えて積極的な買いは続かず、前場は下落基調が目立っています。
近年、株式投資の世界では「AIを使う人」と「使わない人」で、5年後に最大1.8倍の資産形成の差が出ています。 すでに多くの個人投資家が、AIを前提に投資判断を行う時代に入っているのです。 この流れに乗り遅れ、気づかないうちに機会損失を重ねないためにも、いま主流となっている投資スタイルを一度確認してみてください。
東京株式市場の状況

日経平均は10時に『4万9269円57銭(前日比113円72銭安)』。
朝方は一時『4万9077円81銭』まで下げました。寄り付きは『4万9413円19銭(+29円90銭)』で、朝高後に下落へ転じています。

TOPIXは寄り付きで『3366.24(前日比4.26ポイント安)』と続落スタートでした。
米国市場の影響

16日の米国株はまちまちでした。ダウ平均は『48,114.26(-302.30)』、S&P500は『6,800.26(-0.2%)』と下落。一方、ナスダックは『23,111.46(+54.05)』と小幅高です。
経済指標を見極めたいムードが強く、東京市場も『買いが続きにくい』流れになっています。
東京市場の動き
指数への影響が大きい銘柄が前場の値動きを左右しています。10時時点の日経平均の押し下げ寄与では、ソフトバンクグループ(9984)が最大。押し上げ寄与ではアドバンテスト(6857)、ファストリ(9983)が目立ちました。
為替市場の動向
円相場は円高方向です。ドル円は『1ドル=154.58円前後』。ユーロ円は『181.64円前後』、ユーロドルは『1.1750ドル前後』でした。
米長期金利の低下が意識され、日米金利差の縮小を材料に円買いが入りやすい地合いです。
個別銘柄の動き
| 銘柄 | コード | きょうの見え方(前場) | 材料メモ |
|---|---|---|---|
| ソフトバンクグループ | 9984 | 日経平均の下押し要因 | 10時時点でマイナス寄与度トップ |
| アドバンテスト | 6857 | 指数を下支え | 10時時点でプラス寄与度トップ |
| ファーストリテイリング | 9983 | 指数を下支え | プラス寄与度上位 |
| テルモ | 4543 | 日経平均の重し | マイナス寄与度上位 |
| KDDI | 9433 | 日経平均の重し | マイナス寄与度上位 |
人気のテーマ
| テーマ | 代表銘柄(例) | 見どころ |
|---|---|---|
| フィジカルAI | SBG、ファナック、日立 | 『AI×実機』連想で資金が回りやすい |
| ロボット | SBG、ファナック、安川電機 | 設備投資・自動化テーマと相性 |
| 金利上昇メリット | 三菱UFJ、三井住友FG、みずほFG | 日銀会合前で金利関連が意識されやすい |
| 地方銀行 | しずおかFG、千葉銀行、横浜FG | 金利観測の影響を受けやすい |
| 人工知能 | SBG、ブレインパッド、PKSHA | 米ナスダック堅調が追い風になりやすい |
今日の主要経済ニュース
| 時刻 | 国 | 指標 | 重要度 | 予想 | 結果 | 前回(修正) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 06:45 | NZ | 7-9月期 経常収支 | ★ | -75.00億NZドル | -83.65億NZドル | -9.70億NZドル(-12.97億NZドル) |
| 08:50 | 日本 | 11月 貿易統計(通関ベース、季調前) | ★★ | 640億円(※市場系) | 3223億円 | -2318億円(-2261億円) |
| 08:50 | 日本 | 11月 貿易統計(通関ベース、季調済) | ★★ | -2111億円 | 629億円 | -42億円(740億円) |
| 08:50 | 日本 | 10月 機械受注(前月比) | ★★ | -1.8% | 7.0% | 4.2% |
| 08:50 | 日本 | 10月 機械受注(前年同月比) | ★★ | 3.6% | 12.5% | 11.6% |
| 16:00 | 英国 | 11月 CPI(前月比) | ★★ | 0.0% | — | 0.4% |
| 18:00 | 独 | 12月 IFO企業景況感 | ★★ | 88.2 | — | 88.1 |
| 21:00 | 米国 | MBA住宅ローン申請指数(前週比) | ★ | — | — | 4.8% |
| 22:30 | カナダ | 10月 対カナダ証券投資額 | ★ | — | — | 313.2億カナダドル |
まとめ
きょう前場は『朝高後に下落』の流れです。日経平均は10時時点で4万9269円台と小安く、TOPIXも寄り付きから弱含みでした。為替は154円台後半で円高方向に振れており、輸出株の上値を抑えやすい状況です。

日銀会合前は『結論が出るまで待つ資金』も増えます。焦ってポジションを大きくすると、値動きのノイズに振り回されやすい点は意識しておきたいです。






