【12月26日】日経平均、続伸でスタート 配当権利取りが下支え

目次

佐藤真理子
忙しい方のために12月26日のマーケット情報を1分で把握できるようにわかりやすくまとめました。

12月26日の東京株式市場は、日経平均株価が続伸でスタートしました。

 

欧米やアジアの一部市場がクリスマスで休場となり、海外要因は限られましたが、きょうは12月期決算企業の『配当・株主優待の権利付き最終売買日』です。

 

権利取りを意識した買いが、朝方の相場を下支えしています。

 

注目記事

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東京株式市場の状況(2025年12月26日)

今日の東京株式市場

26日の東京株式市場で日経平均株価は続伸で始まりました。始値は前日比119円34銭高の5万0527円13銭です。

 

寄り付き後は買いがやや強まり、上げ幅は一時300円を超え、5万0700円台前半まで上昇しました。

 

前日は欧米市場が休場だったため新規材料は乏しいものの、配当・優待の権利取りを目的とした個人投資家の買いが指数を押し上げています。

 

東証株価指数(TOPIX)も続伸し、15日に付けた最高値を一時上回りました。

 

佐藤真理子

海外市場が動いていない日は、需給要因がそのまま株価に反映されやすくなります。きょうは権利取りという明確な材料があり、主力株中心に買いが入りやすい地合いです。

 

 

米国市場の影響

アメリカ市場

25日は米国、英国、ドイツなど欧州主要市場に加え、アジアでも韓国や香港が休場でした。海外市場からの新たな材料はなく、東京市場は前日までの流れを引き継ぐ形で始まりました。

 

手掛かり難のなかでも、配当・優待の権利付き最終売買日という国内要因が意識され、押し目買いが入りやすい状況となっています。

 

東京市場の動き

指数への寄与度が大きい主力株に買いが入りました。ファーストリテイリングなどが上昇し、日経平均を押し上げています。

 

一方で、海外勢の参加が少ない局面では、指数の上昇に比べて個別株の値動きにばらつきが出やすく、売買の見極めが重要となります。

 

為替市場の動向

26日早朝の東京外国為替市場で、円相場は小幅に上昇しました。8時30分時点では1ドル=155円80〜82銭と、前日17時時点に比べ10銭の円高・ドル安です。

 

日銀の植田和男総裁が25日の講演で、経済・物価情勢の改善に応じて政策金利を引き上げていく考えを示したことが、円相場の支えとなりました。

 

ただし26日は香港やオーストラリア、欧州主要国が休場で、市場参加者は限られています。積極的に持ち高を傾ける動きは控えられ、円相場は横ばい圏で推移しています。

 

 

個別銘柄の動き

上昇銘柄では、アドバンテスト、ソフトバンクグループ(SBG)、中外製薬が買われています。一方、味の素、三井金属、ホンダは下落しており、指数主導の相場のなかで個別では明暗が分かれています。

 

人気のテーマ

テーマ 背景(きょうの材料)
フィジカルAI 生成AIの次の投資先として、ロボットや工場自動化など「現実世界で動くAI」分野に注目が集まりやすい状況です。ソフトバンクグループやFA関連銘柄が意識されています。
人工知能(AI) 引き続き日本株市場の中心テーマです。指数寄与度の高い銘柄も多く、主力株への資金流入が続いています。
ペロブスカイト太陽電池 次世代太陽電池として量産・実用化への期待が根強く、脱炭素関連として物色が続いています。
レアアース 資源安全保障の観点から定期的に注目されるテーマです。供給網の分断リスクが意識される局面で買われやすい傾向があります。
半導体 日本株の定番テーマとして資金が向かいやすく、値がさ株を通じて日経平均への影響も大きい分野です。

注目銘柄

銘柄 コード きょうの注目点
アドバンテスト 6857 主力株として買いが入り、指数押し上げに寄与
ソフトバンクグループ 9984 AI関連の中核銘柄として堅調
中外製薬 4519 ディフェンシブ色の強さから上昇
味の素 2802 利益確定売りが出て下落
ホンダ 7267 為替や需給を意識した売りが優勢

 

急騰銘柄を知りたい人へ

相場が落ち着かない局面では、「どの銘柄を見ればいいのか分からない」「判断が後手に回ってしまう」と感じる投資家も少なくありません。

 

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佐藤真理子

銘柄選びのヒントを得る手段として活用する投資家の方も多いです。

 

 

 

 

今日の主要経済ニュース

時刻 指標 結果 予想 前回
08:30 11月 失業率 2.6% 2.6% 2.6%
08:30 11月 有効求人倍率 1.18 1.18 1.18
08:30 12月 東京都区部CPI(生鮮除く、前年比) 2.3% 2.5% 2.8%
08:50 11月 鉱工業生産(前月比) -2.6% -2.0% 1.5%
08:50 11月 鉱工業生産(前年比) -2.1% -0.8% 1.6%
08:50 11月 小売業販売額(前年比) 1.0% 1.0% 1.7%
08:50 11月 百貨店・スーパー販売額(既存店、前年比) 3.2% 3.3%

 

都区部CPIは伸び率が縮小しましたが、日銀は利上げ継続の姿勢を維持しています。株式市場では、金利動向と企業業績のどちらが意識されるかで、物色対象が変わりやすい局面です。

 

材料が少ない相場環境では、情報の取りこぼしを防ぐために株情報サイトや投資ツールを併用する投資家もいます。情報の質を揃え、銘柄チェックにかかる時間を減らせる点をメリットに感じる人も多いようです。

 

まとめ

26日の東京株式市場は、日経平均が続伸で始まり、一時300円超高となりました。欧米市場休場で手掛かりは乏しいものの、配当・優待の権利取りが相場を下支えしています。

 

為替は円高方向に振れていますが、値動きは限定的です。きょうは需給主導の相場となりやすく、指数の上昇がどこまで広がるかが注目されます。

 

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