
目次

20日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比700円超安となる場面がありました。
中東の地政学リスクに加え、米プライベートクレジット市場を巡る不透明感が重なり、投資家心理が悪化しています。
東京株式市場の状況(2026年2月20日 10時時点)

| 指数 | 水準 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 5万6700円台後半 | 約▲680円 |
| TOPIX | 反落 | 下落基調 |
日経平均は寄り付き直後に下げ幅を拡大し、一時700円を超える下落となりました。前日まで過去最高値圏で推移していたこともあり、利益確定売りが出やすい地合いでした。
米国市場の影響

19日の米国市場では、ダウ工業株30種平均が前日比0.53%安、ナスダック総合株価指数が0.31%安で終了しました。
トランプ大統領がイラン攻撃について「今後10日間で明らかになる」と発言し、米国とイランの関係緊迫が意識されました。中東情勢の不透明感がリスク回避姿勢を強める要因となりました。
加えて、米資産運用会社ブルー・アウル・キャピタルが個人向けプライベートクレジットファンドの定期解約停止を発表。金融市場の流動性リスクが再認識され、金融株やハイテク株が売られました。
東京市場の動き
東証プライム市場では、10時時点で約8割の銘柄が下落しています。業種別では「証券商品先物」が下落率首位。「その他金融業」「銀行業」も軟調です。
主力では、東エレク、ソフトバンクグループ、ファストリが下落。トヨタやソニーGも売りが優勢です。一方、中外薬、大塚HD、住友電工、三井金属などは逆行高となっています。
最高値圏で推移していただけに、外部リスクが出た瞬間に利益確定売りが膨らみました。地政学リスクは予測が難しく、短期的な振れ幅が大きくなりやすい局面です。
為替市場の動向
| 通貨 | 水準(10時) | 前日17時比 |
|---|---|---|
| ドル円 | 155円12〜14銭 | 約16銭の円安 |
| ユーロ円 | 182円57〜60銭 | 約29銭の円高 |
1月の全国CPIは生鮮食品除く総合で前年同月比2.0%上昇。前月の2.4%から伸び率が鈍化しました。これを受けて日銀の早期利上げ観測が後退し、円売り・ドル買いが進みました。
20日は「5・10日」にあたり、輸入企業の実需ドル買いも重なっています。
個別銘柄の動き
- 下落:東エレク、ソフトバンクグループ、ファストリ、トヨタ、ソニーG
- 上昇:中外薬、大塚HD、住友電工、三井金属
人気のテーマ
| テーマ | 動向 |
|---|---|
| 半導体 | 米株安を受け軟調 |
| 金融 | 米金融不安で売り優勢 |
| 防衛 | 地政学リスクで物色 |
| 医薬品 | ディフェンシブとして堅調 |
| 非鉄金属 | 個別材料で一部高い |
注目銘柄
| 銘柄 | 動向 |
|---|---|
| 東エレク | 大幅安 |
| SBG | 軟調 |
| 中外薬 | 逆行高 |
| 住友電工 | 上げ幅拡大 |
| 三井金属 | 堅調 |
今日の主要経済ニュース
| 時刻 | 国 | 指標 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 08:30 | 日本 | 1月CPI(生鮮除く) | 前年比2.0% |
| 22:30 | 米国 | PCEデフレーター | 予想2.8% |
| 22:30 | 米国 | GDP速報値 | 予想年率3.0% |
まとめ
日経平均は700円超安となり、地政学リスクと金融市場の不透明感が重しとなっています。最高値圏で推移していたことから、外部環境の悪化が短期的な調整を誘発しました。
今後は中東情勢の行方と、米国の金融市場の動向が焦点になります。指数の値動きだけでなく、資金がどの業種へ向かうのかにも注目です。





