【3月11日】日経平均は続伸、一時1200円高 ソフトバンクG主導でAI関連に買い、円安は158円台へ

目次

佐藤真理子
忙しい方のために3月11日のマーケット情報を1分で把握できるようにわかりやすくまとめました。

11日午前の東京株式市場では、日経平均株価が続伸しました。朝方には前日比で1200円あまり上昇する場面があり、節目の5万5000円台を回復しています。

 

前日の急反発に続く上昇ですが、今回は単なる戻りではなく、米オラクルの好決算を受けたAI関連株への買いが相場全体を押し上げている点が特徴です。

 

もっとも、為替は1ドル=158円台まで円安が進み、中東情勢を巡る不透明感も残っています。上昇相場の見た目より、地合いはまだ神経質です。

 

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東京株式市場の状況(2026年3月11日 10時台・日本時間)

今日の東京株式市場

日経平均は朝から買いが先行し、9時51分時点で5万5251円98銭、前日比1003円59銭高でした。10時01分時点では5万5298円32銭と前日比1049円93銭高まで水準を切り上げています。

 

TOPIXも10時22分時点で3730.46と、前日終値3664.28から66.18ポイント高でした。前日10日の終値は日経平均が5万4248円39銭、TOPIXが3664.28でしたので、きょうの東京市場は前日の戻り基調を引き継ぎつつ、上値を探る流れになっています。

 

相場の中身を見ると、全面高というより、指数寄与度の大きい銘柄が強く買われている形です。10時時点ではアドバンテストが日経平均を228.63円、ソフトバンクグループが213.39円押し上げ、フジクラ、ファーストリテイリング、任天堂が続きました。

 

主力のハイテク株が並んで上位に来ており、朝の上昇はかなりはっきりした「AI・半導体・電線」主導といえます。

 

佐藤真理子

指数が大きく上がる日は、相場全体が強いように見えます。ただ、実際には限られた大型株が日経平均を強く押し上げていることも多いです。今日はまさにその色が濃く、値動きの派手さに比べると、見ておきたいのは「どの銘柄が相場を動かしているか」です。

 

 

米国市場の影響

アメリカ市場

東京市場の追い風になったのは、米オラクルの決算です。ロイターによると、オラクルは2026年2月28日までの第3四半期に売上高171.9億ドルを計上し、市場予想を上回りました。

 

AIデータセンター需要の強さを背景に、残存履行義務(RPO)は前年比325%増の5530億ドルとなり、2027年度の売上高見通しも900億ドルへ引き上げています。

 

時間外取引では株価が8.3%上昇しました。AI向けインフラ投資は息切れしていない、という見方が改めて意識された格好です。

 

この流れを受けて、オラクルとAIインフラ分野で結びつきが意識されるソフトバンクグループにも買いが波及しました。

 

みんかぶ配信のフィスコ記事では、ソフトバンクグループは9時57分時点で3907円、前日比275円高の7.57%高となっています。米企業の好決算が、そのまま東京市場の主役銘柄に資金を呼び込んだ一日といえそうです。

 

 

東京市場の動き

きょうの東京市場は、前週からの大きな下げに対する押し目買いも入りやすい局面でした。

 

11日朝の寄り付きは前日比669円高の5万4917円でスタート。その後も買いが優勢で、9時51分には5万5251円台へ上昇しています。3月に入って相場が大きく荒れたあとだけに、悪材料が少し和らぐだけで買い戻しが入りやすい地合いです。

 

ただし、楽観一辺倒ではありません。ロイターによると、国際エネルギー機関(IEA)はG7とのオンライン会合で緊急石油備蓄の協調放出を呼びかけました。

 

実際、原油価格は備蓄放出観測を受けて下落しましたが、中東の軍事リスクが完全に消えたわけではありません。株価が戻っても、地政学リスクひとつで空気が変わる相場である点は押さえておきたいところです。

 

 

為替市場の動向

為替市場では円安が進みました。11日午前の東京市場で円相場は1ドル=158円19〜21銭まで下落し、10時すぎには158円30銭近辺をつけています。

 

中東情勢を背景に「有事のドル買い」が入りやすく、輸入企業の実需も円売り・ドル買いを後押ししました。一方で、IEAによる大規模備蓄放出案が伝わると原油供給への安心感からドル買いの勢いが一時鈍る場面もありましたが、全体としてはドル高・円安基調が続いています。

 

円安は日本株にとって輸出企業の追い風になりやすい半面、資源高と重なると物価には逆風です。ロイターによると、日本の2月企業物価指数は前年同月比2.0%上昇と伸びが鈍化したものの、円建て輸入物価指数は前年比2.8%上昇しました。

 

表面上は卸売物価の伸びが落ち着いても、円安が続けば企業のコスト負担は再び強まりやすい構図です。

 

個別銘柄の動き

銘柄 動き ポイント
ソフトバンクグループ(9984) 大幅高 米オラクルの好決算とAIインフラ需要の強さを材料に、9時57分時点で前日比7.57%高。
アドバンテスト(6857) 上昇 10時時点で日経平均のプラス寄与度トップ。1銘柄で228.63円押し上げました。
フジクラ(5803) 上昇 指数寄与度上位。AI関連の配線・電線需要への期待が残りやすい局面です。
ファーストリテイリング(9983) 上昇 値がさ株として指数を押し上げ、朝方の相場全体の強さを映しました。
任天堂(7974) 上昇 指数寄与度上位に入り、主力株物色の広がりを示しました。

人気のテーマ

テーマ 見方
フィジカルAI ソフトバンクグループ、安川電機、ファナックなどが関連銘柄として挙がっています。きょうの相場ではAIインフラ投資の強さが改めて意識されました。
人工知能 オラクル決算がAI投資不安を和らげ、東京市場でもAI関連に資金が向かいました。
半導体 アドバンテストが指数寄与度トップ。SOX高とあわせて、朝の買い安心感につながりました。
防衛 中東情勢の緊張が続くなかで、物色テーマとして関心が残りやすい分野です。
レアアース・レアメタル 資源や供給網への警戒が高まりやすい局面で、引き続き注目されやすいテーマです。

注目銘柄

銘柄 注目理由
ソフトバンクグループ AIインフラ期待の中心。朝の相場を象徴する銘柄です。
アドバンテスト 日経平均への影響が大きく、半導体株の強さを映しました。
フジクラ AI・データセンター周辺のインフラ需要を映しやすい銘柄です。
任天堂 主力株物色が広がったかを見るうえでわかりやすい銘柄です。
ファーストリテイリング 値がさ株として指数への影響が大きく、相場全体の温度感を測りやすい銘柄です。

 

「ソフトバンクグループ」や「アドバンテスト」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。

 

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今日の主要経済ニュース

時刻 内容 注目点
08:50 日本・2月国内企業物価指数 前年同月比は2.0%上昇。前月の2.3%から鈍化しました。
16:00 ドイツ・2月CPI改定値 速報段階では前年同月比1.9%、前月比0.2%でした。改定値でも物価の落ち着きが続くかを確認する日です。
21:30 米国・2月CPI 米労働省労働統計局の予定では、日本時間11日21時30分に公表予定です。今晩の最大イベントです。
随時 IEAの石油備蓄放出提案 原油価格とインフレ見通しの両方に影響するため、株と為替の共通材料になっています。

 

まとめ

11日午前の東京市場は、米オラクルの好決算をきっかけにAI関連へ買いが入り、日経平均は5万5000円台を回復しました。

 

相場を動かしたのはソフトバンクグループやアドバンテストなど、指数への影響が大きい主力株です。一方で、円相場は158円台まで下落し、中東情勢も依然として不安定です。

 

きょうの上昇は明るい材料ですが、土台には円安と地政学リスクという重たい石がまだ置かれています。今晩の米CPI次第では、相場の空気がまた一段変わる可能性があります。

 

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