【5月20日】日経平均は一時1200円超安、金利上昇警戒で約3週ぶり6万円割れも中ごろに下げ一服

目次

佐藤真理子
忙しい方のために5月20日のマーケット情報を1分で把握できるようにわかりやすくまとめました。

 

20日の東京株式市場は、世界的な金利上昇への警戒感から売りが先行する緊張感のある前場となりました。寄り付き後に日経平均株価は下げ幅を一時1200円超に広げ、心理的節目である6万円の大台を割り込む場面がありました。

 

その後は値ごろ感からの買い戻しも入り、前場中ごろにかけては下げ渋るなど、売り一巡後の底堅さも意識される展開となっています。

 

 

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東京株式市場の状況(2026年5月20日前場)

今日の東京株式市場

 

世界的な金利上昇警戒で一時1200円超安、5月1日以来およそ3週ぶりの6万円割れ

20日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落しました。寄り付き直後に小高く始まった後は一転して売りが膨らみ、下げ幅を一時1200円超に広げて5万9300円前後に水準を切り下げる場面がありました。

 

取引時間中に節目の6万円を割り込むのは5月1日以来、およそ3週間ぶりとなります。世界的な金利上昇への警戒感が強まるなか、株価の相対的な割高感を意識した売りが先行し、指数を大きく押し下げました。

 

 

米長期金利がインフレ懸念で上昇、AI・半導体関連株の利益確定売りを促す

アメリカ市場

急落の引き金となったのは、国内外における金利の上昇基調です。19日の米株式市場では、米長期金利が一時4.68%と2025年1月以来の高水準を記録しました。

 

米国とイランの緊張が続くなかで原油価格が高騰しており、原油高に伴うインフレ対応として米連邦準備理事会(FRB)が利上げを迫られるとの観測が広がっています。国内でも長期金利が上昇基調にあるなか、これまで相場の上値を追ってきた人工知能(AI)や半導体関連株への利益確定売りが加速。

 

ソフトバンクグループ(9984)の下げが目立ったほか、連日で大幅安となったフジクラ(5803)などが日経平均の下押し要因となりました。

 

 

前場中ごろに下げ一服、医薬品や小売りといったディフェンシブ業種に値ごろ感の買い

株価指数先物主導で1200円超下げた後は売り圧力が和らぎ、前場中ごろには前日比700円ほど安い5万9800円台まで下げ幅を縮小する場面が見られました。

 

ソフトバンクグループや東京エレクトロン(8035)、フジクラなどのハイテク・半導体関連が引き続き下落する一方、金利上昇の悪影響を短期的に受けにくいとされる医薬品や小売りといった内需セクターのほか、自動車株にも値ごろ感からの買いが向かい、底堅さを発揮しました。

 

なお、10時現在の東証プライムの売買代金は概算で3兆758億円、売買高は8億3846万株を記録しています。

 

 

外為市場の動き:円相場は159円前後で小動き、実需の偏りは限定的

外国為替市場で円相場は小幅高で推移しています。10時時点は1ドル=159円01〜02銭近辺と、前日夕方に比べて2銭の円高・ドル安水準となりました。

 

日本政府・日銀による円買いの為替介入への警戒感が引き続き相場を下支えしています。きょうは事業会社の決済が集中する「5・10日(ごとおび)」にあたるものの、10時前の中値決済に向けての国内の実需筋の動きは乏しく、市場関係者からは「偏りなし」との声が聞かれ、為替相場への影響は限定的でした。

 

一方、ユーロは前日の米長期金利上昇を受けたドル買いの流れから、対ドルで下げ幅を広げる展開となっています。

 

 

佐藤真理子

一時1200円を超える急落となり、節目の6万円を割り込んだ局面ではハラハラしましたね。米国とイランの緊迫化を背景とした原油高や、米長期金利が一時4.68%に上昇したことなど、外部環境のインフレ・金利プレッシャーが重石となりました。

これまで相場を引っ張ってきたAI・半導体関連株から利益確定売りが出た一方、前場中ごろにかけては医薬品や小売りといったディフェンシブ業種や自動車株にしっかり買いが入り、5万9800円台まで押し戻す動きが見られたのは冷静な変化です。

後場に向けてこの底堅さが維持できるか、注視していきたいですね。

 

 

人気のテーマ

順位 テーマ名 概況
1 世界的な金利上昇警戒 米長期金利が一時4.68%と2025年1月以来の高水準へ。割高感から全面安の引き金に
2 AI・半導体株の利益確定売り 金利上昇を嫌気し、ソフトバンクGや東エレクなど主力ハイテク株に売りが波及
3 節目6万円割れと値ごろ感買い 5月1日以来、約3週ぶりに6万円を割り込んだ後は、先物主導の売り圧力が和らぎ下げ一服
4 金利耐性セクター(内需・ディフェンシブ) 金利上昇の悪影響を受けにくい医薬品や小売りのほか、自動車株へ買い戻し
5 「5・10日」の中値実需 決済集中日だったものの、為替市場では国内実需の偏りが見られず159円前後で小動き

 

注目銘柄

銘柄名(コード) 特徴 今日の動き
ソフトバンクグループ(9984) 戦略的投資会社、AI関連 米金利上昇やハイテク売りの流れから売りが膨らみ、前場は下げが目立つ展開
フジクラ(5803) 電線大手、AIインフラ 連日での大幅安となり、主力半導体株とともに日経平均を大きく下押し
大塚ホールディングス(4578) 大手医薬品・食品 金利上昇の影響を受けにくいディフェンシブ株として買われ、ファストリ等とともに高い
良品計画(7453) 衣服・生活雑貨の小売 前場中ごろに値ごろ感からの買いが向かい、小売りセクターのなかで堅調に推移
TDK(6762) 総合電子部品大手 ファナックや信越化学、イビデンとともに売られ、前場は軟調な値動き

 

「ソフトバンクグループ(9984)」や「フジクラ(5803)」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。

 

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今日の主要経済ニュース

項目 内容
日経平均、一時1200円超安で6万円割れ 米金利高を嫌気し一時急落も、前場中ごろには5万9800円台へ下げ一服
米長期金利、一時4.68%に上昇 中東情勢緊張による原油高・インフレ懸念を背景に、2025年1月以来の高水準を記録
為替、159円ちょうど近辺で小動き 政府・日銀の介入警戒感が下支え。5・10日の実需に目立った偏りはなし

 

 

まとめ

5月20日の東京株式市場(前場)は、地政学リスクに伴う原油高や米長期金利の急上昇(一時4.68%)を背景に、ハイテク・半導体株を中心に大規模な利益確定売りに押される展開となりました。

 

日経平均は一時1200円を超える急落で約3週間ぶりに6万円の大台を割り込みましたが、前場中ごろにかけては医薬品や小売りといった金利上昇への耐性を持つディフェンシブ業種や自動車株に買い戻しが入り、下げ一服となっています。

 

後場に向けて、売りが一巡した銘柄への押し目買いがどこまで広がるかが焦点です。

 

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