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21日の東京株式市場は、前日までの緊迫した空気から一転し、非常に力強い全面高の展開となりました。
米国とイランの戦闘終結に向けた交渉進展への期待感から前日の米株相場が上昇した流れを引き継ぎ、日経平均株価は大幅反発して始まりました。
前場中ごろにかけても買いが優勢の展開となり、前日比で大幅高となるなど、下値を切り上げる力強い動きを見せています。
東京株式市場の状況(2026年5月21日前場)

地政学リスク後退とインフレ懸念の和らぎで日経平均は大幅反発
21日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は大幅反発して始まりました。
前日まで下落トレンドが続いていた反動から自律反発狙いの押し目買いが先行したほか、トランプ米大統領がイランとの戦闘終結に向けた交渉について「最終段階に入っている」と述べたと伝わり、早期の戦闘終結が意識されて投資家心理が大きく改善しました。
原油先物価格が大幅に下落し、心理的節目となる1バレル100ドルを割り込んだことで、警戒されていた米長期金利の急激な上昇にいったん歯止めがかかりました。マクロ環境の安心感を背景に、前場の中ごろにかけて日経平均はさらに上げ幅を広げるなど、売り方を巻き込んだ急ピッチな買い戻しが入っています。
米ハイテク株高が強力な追い風、エヌビディア決算通過で半導体関連株に安心感
前日の米株式市場では、ナスダック総合株価指数が4営業日ぶりに反発したほか、主要な半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅続伸しました。また、市場の関心が高かった米半導体大手エヌビディアの売上高見通しが市場予想を上回ったことも好感されています。
時間外取引での同社株の反応が限定的だったこともあり、東京市場でも東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)などの値がさ半導体関連株へ買いが波及しました。さらに、半導体関連の供給網を巡る不透明感が後退したとの見方も伝わり、セクター全体の強力な追い風となっています。
ソフトバンクグループが急伸、オープンAIのIPO観測を材料視
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が急伸し、日経平均の押し上げに大きく寄与する大商いとなりました。傘下のファンドを通じて出資している米オープンAIに米国でのIPO観測が一部で報じられ、これが特大の材料となっています。
上場にともなう収益貢献やソフトバンクグループの企業価値向上期待から物色が集中しました。そのほか、東京エレクトロンやアドバンテスト、ファナック(6954)、キオクシア、TDK(6762)、イビデン(4062)、村田製作所(6981)などのハイテク・電子部品株が軒並み高水準で推移しています。一方、ディフェンシブ株や一部の大型主力株であるファーストリテイリング(9983)やソニーグループ(6758)などは逆行安の展開となっています。
前場の東証プライム市場の取引は、売買代金・売買高ともに高水準で推移し、非常に活発な商いとなりました。
外為市場の動き:円相場は158円台後半で堅調、日米金利差縮小を意識
外国為替市場で円相場は堅調に推移しています。10時時点では1ドル=158円86〜87銭近辺と、前日夕方に比べて円高・ドル安水準となりました。
米国とイランの交渉進展期待から原油価格が急落し、米長期金利も低下したことで、日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となっています。
10時前の中値決済に向けては国内輸入企業など実需筋から「ややドル買い優勢」との声も聞かれましたが、国内実需の動きによる相場への影響は限定的でした。一方、円は対ユーロではやや下落し、10時時点では1ユーロ=184円74〜76銭近辺での推移となっています。

昨日の急落から一転して、本日は日経平均が大幅反発という驚異的なロケットスタートとなりましたね!米イランの戦闘終結交渉が最終段階に入ったというニュースをきっかけに、原油安・金利上昇一服というマクロの安心感が広がったことが一因です。
さらに、オープンAIのIPO観測という特大の個別材料が飛び出したことで、ソフトバンクグループが急伸するなど、市場のエネルギーが一気に高まりました。半導体周辺の供給網を巡る不透明感の後退も重なり、後場に向けてもこの熱気がどこまで維持されるか、非常に楽しみな地合いとなっています。
人気のテーマ
| 順位 | テーマ名 | 概況 |
|---|---|---|
| 1 | 地政学リスク後退(米イラン戦闘終結期待) | トランプ大統領の交渉「最終段階」発言を機に、早期の戦闘終結への期待が高まる |
| 2 | 原油急落とインフレ懸念一服 | 原油価格が節目100ドルを割り込んで大幅下落。米長期金利の上昇に歯止め |
| 3 | オープンAIのIPO観測 | 米国でのIPO観測が一部で報じられ、出資するソフトバンクGに買い殺到 |
| 4 | 米ハイテク株高と半導体セクターの急反発 | 米SOX指数大幅高やエヌビディア見通し、供給網を巡る不透明感後退で関連株急伸 |
| 5 | 日米金利差縮小を意識した円買い | 米金利低下にともない158円台後半へ円高が進行。実需の中値ドル買いは影響限定的 |
注目銘柄
| 銘柄名(コード) | 特征 | 今日の動き |
|---|---|---|
| ソフトバンクグループ(9984) | 戦略的投資会社、AI関連 | オープンAIのIPO観測報道を大材料視。猛烈な買いを集めて前場は急伸 |
| アドバンテスト(6857) | 半導体検査装置大手 | 米半導体株高や主要顧客エヌビディアの好決算・見通しを受け、大幅に上昇 |
| TDK(6762) | 総合電子部品大手 | 前場の取引時間中に上げ幅を拡大。イビデンや村田製作所とともに高く推移 |
| ファナック(6954) | ファクトリーオートメーション大手 | 前日までの下落からの自律反発狙いや米株高の流れに乗り、株価を大きく押し上げる |
| ファーストリテイリング(9983) | 「ユニクロ」展開の衣料品大手 | ハイテク株やAI関連株に資金が集中するなか、ソニーGなどとともに逆行安の展開 |
「ソフトバンクグループ(9984)」や「アドバンテスト(6857)」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。
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今日の主要経済ニュースと指標
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日経平均が大幅反発 | 米イラン交渉進展による原油安や米株高を背景に、前場は大幅高の急反発へ |
| 米オープンAIにIPO観測 | 米国でのIPO観測が一部で報道。ソフトバンクグループの企業価値向上期待が膨らむ |
| 日本 4月貿易統計(通関ベース)発表 | 季調前は3019億円の黒字(前回6670億円)、季調済は2364億円の黒字(前回907億円) |
| 日本 3月機械受注 発表 | 前月比マイナス9.4%(前回13.6%増)、前年同月比プラス5.9%(前回24.7%増) |
まとめ
5月21日の東京株式市場(前場)は、前日までの下落トレンドを払拭する力強い急反発となりました。トランプ米大統領によるイランとの戦闘終結交渉の進展発言から原油先物が大幅下落して100ドル大台を割り込み、インフレ懸念と米長期金利の上昇が一服。
さらに米オープンAIのIPO観測からソフトバンクグループが急伸し、エヌビディアの見通しや供給網を巡る不透明感後退も関連株の強力な追い風となりました。日経平均株価は大幅高のまま前場を終えており、後場もこの力強い買いが継続するかが注目されます。




