
目次

5月29日の東京株式市場は、朝方から非常に強い買いの勢いを感じる展開となりました。米国とイランの停戦延長を巡る報道が伝わったことで、前日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が過去最高値を更新するなどハイテク株を中心に上昇。
この流れを引き継いだ本日の日経平均株価は反発して始まり、上げ幅は一時前日比1200円を超える急騰をみせ、取引時間中に6万6000円台に乗せる場面がありました。
高値圏での利益確定売りも交錯するなか、人工知能(AI)・半導体関連や電子部品株などへ買いが入った前場の動きを詳しく振り返ります。
東京株式市場の状況(2026年5月29日前場)

米ナスダック最高値と中東停戦延長を巡る報道で1200円超高、一時6万6000円台へ浮上
29日前場の東京株式市場で日経平均株価は反発しました。寄り付きから幅広い銘柄に買いが先行し、上げ幅は一時前日比1200円ほど高い6万5900円付近、さらに一時1300円を上回って6万6000円台に乗せる場面もありました。
25日に付けた終値ベースの最高値(6万5158円)を上回る水準で推移しています。前日の米株式市場では、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が3日連続で過去最高値を更新。
米ニュースサイトが米国とイランの停戦延長を巡る報道を伝えたことで地政学リスクへの懸念が和らぎ、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数も反発。このナスダックを中心とする米株高の流れが東京市場の力強い支えとなりました。
なお、報道ではイラン側が内容を否定しているとも伝わっており、市場では今後の展開を慎重に見極める姿勢も残っています。
日経平均は前場中ごろにかけて節目となる6万6000円台に到達したものの、上昇が急ピッチであることから、その後は短期的な過熱感を警戒した利益確定目的の売りが出て上げ幅をやや縮小し、前日比1000円あまり高い6万5700円台後半で高値もみ合いとなりました。
本日朝方に発表された国内の4月失業率が2.5%へと改善し、5月東京都区部消費者物価指数は前年同月比1.3%の上昇を記録。雇用環境などの良好な足元データも、相場の一定の安心感につながった模様です。
10時現在の東証プライムの売買代金は概算で2兆9161億円、売買高は6億8520万株と活発な商いが続いており、東証株価指数も反発しています。
AI・半導体関連や電子部品株に買いが入る一方、朝高後のアドバンテストなど一部に利確売りも
個別銘柄では、前日の米ハイテク株高の流れを受けてソフトバンクグループ(9984)や東京エレクトロン(8035)などの半導体・AI関連株が上昇したほか、イビデン(4062)や京セラ(6971)が値を上げました。
また、28日の米市場夕方の時間外取引でデル・テクノロジーズなどサーバー関連銘柄が急伸したことを背景に、国内市場でもAIインフラ需要の拡大に伴う業績期待から、積層セラミックコンデンサー(MLCC)を手がける村田製作所(6981)やTDK(6762)といった電子部品関連株に買いが入りました。
一方、朝方に高く始まったアドバンテスト(6857)は利益確定売りに押されて下落に転じたほか、フジクラ(5803)やディスコ(6146)は軟調に推移し、高値圏での物色対象の精査が進んでいます。
外為市場の動き:中東リスク緩和の円売りと持ち高巻き戻しが交錯、159円台前半で上値の重い展開
外国為替市場で円相場は上値の重い展開となりました。10時時点は1ドル=159円28〜29銭近辺と、前日夕方に比べ18銭の円高・ドル安水準で推移しました。
米国とイランの停戦延長を巡る報道への期待から、これまで積み上がっていた円売り・ドル買いの持ち高を巻き戻す円買いが入った一方、前場の東京株式市場で日経平均株価が大幅に上昇したことで投資家が運用リスクを取りやすい雰囲気が強まり、低金利通貨とされる円を売ってドルを買う動きが相場の上値を抑えました。
また、10時前の中値決済に向けては国内輸入企業による実需の円売り・ドル買いが観測され、円は一時159円32銭近辺まで伸び悩むなど、下値も底堅い動きとなっています。なお、対ユーロでは1ユーロ=185円55〜58銭近辺と、前日夕方に比べ38銭の円安・ユーロ高で推移しています。

昨日の急反転に続き、今日の前場も非常に力強い上昇をみせてくれましたね!米国とイランを巡る停戦延長の報道については、イラン側が否定しているとの情報もありまだ流動的ですが、市場はひとまず地政学リスクの後退を好感する形で、ナスダック総合の最高値更新とともにリスクオンの動きを強めました。
日経平均が取引時間中に一時6万6000円台に乗せた場面では足元の高値警戒感から利益確定売りも出ましたが、米時間外取引でのサーバー関連銘柄の急伸をきっかけに、村田製作所やTDKといった電子部品関連株へしっかりと買いが入っている点は注目です。
過熱感を意識しつつも、AIインフラへの底堅い需要が意識された前場でした。後場もこの高値圏を維持できるか注目していきたいですね。
人気のテーマ
| 順位 | テーマ名 | 概況 |
|---|---|---|
| 1 | 一時1200円超高で6万6000円台到達 | 中東停戦への期待を巡る報道や米株高を好感し反発。終値ベースの過去最高値を上回る水準へ |
| 2 | 米国とイランの停戦延長を巡る報道 | 米メディアが報道。一部で否定報道もあるが、緊迫化緩和への期待からリスクオンが優勢に |
| 3 | 米ナスダック最高値更新と時間外での米株急伸 | パランティアやクアルコムが上昇。時間外のデルなどの動きも東京市場の支えに |
| 4 | AI需要期待からの「半導体・電子部品株」への買い | ソフトバンクGや東エレクのほか、AIサーバー関連として村田製やTDKに買いが入る |
| 5 | 国内主要マクロ経済指標の発表 | 4月失業率が2.5%に改善、5月東京都区部コアCPIが1.3%上昇となり、足元の景気動向を確認 |
注目銘柄
| 銘柄名(コード) | 特徴 | 29日前場の動き |
|---|---|---|
| ソフトバンクグループ(9984) | 戦略的投資会社、AI関連の主力銘柄 | 米ハイテク株高や中東情勢の停戦延長を巡る報道への期待から、買いが先行し大幅高 |
| 村田製作所(6981) | 電子部品世界大手、MLCC首位 | 米時間外でのサーバー関連株の上昇を受け、AIインフラ需要の拡大期待から買いが集まる |
| 東京エレクトロン(8035) | 半導体製造装置世界大手 | 米SOX指数の反発やナスダック高の流れに乗り、日経平均の上昇を後押し |
| アドバンテスト(6857) | 半導体検査装置世界大手 | ナスダック高を受けて朝方は高く始まったものの、株価急ピッチ上昇による過熱感から利益確定売りに押され下落に転じる |
| フジクラ(5803) | 電線大手、生成AI向け光ファイバー注目 | 全体の地合いが好転するなか, 直近での上昇に対する短期的な利益確定売りが先行し軟調 |
「村田製作所(6981)」や「ソフトバンクグループ(9984)」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。
独自の調査網を持つプロの投資顧問なら、一般には出回らない「材料株」の情報も網羅しています。
実際に検証してわかった、信頼できるサイトのみをランキング形式で公開中です。
経済ニュースと指標
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日経平均、前場に一時1200円超高で6万6000円台乗せ | 中東情勢を巡る報道や米ハイテク株高を受け反発。終値ベースの過去最高値を上回って推移 |
| 米メディア、米イランが60日間の停戦延長を巡る内容を報道 | 船舶の自由航行などが盛り込まれた内容と伝わる。一方、イラン側は報道を否定しているとも伝わる |
| 米ナスダック総合指数、3日連続で過去最高値を更新 | クアルコムなどの半導体株が上昇。時間外取引ではサーバー関連のデルなども買われる |
| 5月東京都区部コアCPIは1.3%上昇 | 総務省発表。生鮮食料品を除く消費者物価指数は前年同月比1.3%の上昇を記録 |
| 4月の国内失業率は2.5%に改善 | 厚生労働省発表。前月の2.7%から2.5%へ低下。有効求人倍率は1.18倍で前月と変わらず |
まとめ
5月29日前場の東京株式市場は、日経平均株価が前日比で一時1200円を超える大幅高となり、取引時間中に一時6万6000円台に乗せるなど、強い買い戻しがみられるセッションとなりました。
米国とイランの停戦延長を巡る報道については一部に否定的な見方もあり慎重さは残るものの、地政学リスクの後退が意識され、前夜の米ナスダック指数が最高値を更新した流れを好感する動きが優勢となりました。
東京市場でもソフトバンクグループや東京エレクトロンなどの半導体関連株が上昇したほか、米時間外取引でのサーバー関連株高を受けて村田製作所やTDKといった電子部品関連株に買いが入りました。
株価急ピッチ上昇に起因する高値警戒感からアドバンテストが下落に転じるなど一部に利益確定売りもみられますが、東証プライムの売買代金が10時時点で2兆9000億円を超えるなど活発な取引が行われており、後場の推移にも関心が集まっています。




