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6月23日の東京株式市場で日経平均株価は、短期的な急騰に伴う過熱感から激しく上下する乱高下の展開となりました。
朝方は前日の米半導体株高の流れを引き継ぎ買いが先行したものの、直近の急ピッチな上昇への警戒感から利益確定や持ち高整理の売りが優勢となり、下げ幅は一時500円を超える場面がありました。
しかしその後は、根強い先高観を背景とした海外投機筋による断続的な先物買いが実需の売りを吸収。前場中ごろにかけて急速に下げ幅縮小に転じ、前日終値近辺まで下げ渋るなど底堅さを発揮しています。
市場では、米国市場での主要な半導体株指数の最高値更新を背景に、人工知能・半導体関連株への物色意欲が引き続き旺盛となっています。
また、中東情勢の緊張緩和報道が伝わったことで、地政学リスクやエネルギー供給不安に対する楽観的な見方が相場全体を支える好材料となりました。
一方、外国為替市場では当局の協議報道や片山財務相による円安牽制発言を受け、為替介入への警戒感が引き続き意識され、1ドル=161円台半ばでの推移となっています。前場の動きを詳しく解説します。
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■ 東京株式市場の状況(2026年6月23日前場)

・米半導体株高を映して朝高も、短期的な急騰への警戒感から利益確定売りが一時優勢に
23日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は、買い先行後にマイナス圏へ沈む波乱のスタートとなりました。前日の米市場でフィラデルフィア半導体株指数が2%上昇し最高値を更新した流れから、東京市場でも半導体関連株を中心に買いが先行。
日経平均は一時上げ幅を200円超まで拡大しました。しかし、前日まで連日続伸し短期的に大きく上昇していた反動から、海外投機筋や国内勢の持ち高整理売りが加速し、一時500円超下落する場面がみられました。
・先高観に伴う断続的な先物買いが下値を支え、前場中ごろに急速に下げ幅縮小
急落を演じた日経平均ですが、前場中ごろにかけては一転して急速に買い戻される展開となりました。東証プライムの売買代金が10時時点で3.5兆円を超えるなど活発な取引が行われるなか、根強い先高観を持つ海外投機筋などが日経平均先物に断続的な買いを入れた模様です。
個別では、業績予想の上方修正を発表したフジクラが急伸して相場を牽引したほか、アドバンテストなどの主力半導体株が持ち直したことで、日経平均は前日終値近辺まで急速に下げ渋る動きをみせました。東証株価指数(TOPIX)も同様に下落後は下値を切り上げています。
■ 外為市場の動き:財務相の円安牽制発言と介入警戒感で161円台半ば、中値は偏りなし
外国為替市場での円相場は、為替介入への警戒感から一時円が急伸する場面があったものの、為替市場では1ドル=161円台半ばでのもみ合いとなりました。
23日朝に片山財務相が記者団に対し、日米間での連携を含めた円安進行への牽制発言を行ったことで、介入への警戒感が相場の下支えとなっています。
市場では既出の警戒感の枠内との受け止めから新たなドル売り要因にはならなかったものの、円売りの勢いを抑制する要因となっています。また、10時前の中値決済に向けた国内実需の取引は「偏りなし」と伝えられ、実需筋の動きによる方向感は限定的となりました。

連日、非常に強い勢いで駆け上がってきた日経平均株価ですが、さすがに今日は利益確定売りの重力に引っ張られる、一筋縄ではいかない展開となりましたね。朝方は米国の半導体株高を好感して上値を追ったものの、その後一時は500円を超える急落となり、ハラハラされた方も多かったのではないでしょうか。
しかし、そこからの日本株の粘り腰は非常に力強いものでした。10時前にかけて急速に下げ幅を縮小し、前日終値の水準まで一気に引き戻しています。これは「下がったところはすかさず買いたい」という海外投機筋などの先物買いが、実需の売りを吸収した構図です。
さらに、フジクラの素晴らしい上方修正やアドバンテストの力強い買いが、センチメントを大きく好転させました。
また、市場の安心材料になっているのが中東情勢を巡る緊張緩和の報道です。これに伴う原油先物の下落など、地政学リスクの緩和が市場全体の「押し目買い安心感」を裏から支えています。
一部の大型株には持ち高整理の売りに押されて下落するものもみられますが、後場に向けてこの底堅さを維持し、再びプラス圏をキープできるかどうかが焦点になりそうですね。個別株の動きも活発化していますので、ここからの値動きも冷静に見極めていきましょう。
■ 前場の注目テーマ
- 過熱感に伴う利益確定売りと先物買いの交錯:短期的な急騰の反動で一時500円超安となるも、先物への断続的な買いで急速に持ち直す展開。
- 米半導体株高(SOX最高値)の影響:マイクロンの決算期待などを背景とした米株高を引き継ぎ、国内半導体セクターへも旺盛な物色意欲が継続。
- 中東情勢の緊張緩和と原油安:中東情勢の緊張緩和報道が伝わったことでWTI原油先物が下落し、地政学リスクの緩和が市場全体の支援材料に。
- 当局の協議報道と介入への警戒感:協議報道や片山財務相の牽制発言により、161円台半ばで円売りの動きが抑制。
■ 前場の注目銘柄
- フジクラ(5803):今期業績予想の上方修正を発表。これを素直に好感した買いが殺到し、前場は大幅高で寄り付き相場全体の押し上げ役に。
- アドバンテスト(6857):米半導体株高の流れを受け、AI・半導体関連の主軸として底堅く買いが先行。
- 東京エレクトロン(8035)・TDK(6762)・ディスコ(6146):相場急落局面でもハイテク・半導体の主力株として買いが優勢となり、堅調に推移。
- 指数寄与度の高い主力株の一部:これまでの連騰に対する利益確定や持ち高整理の売りに押され、前場は軟調な値動き。
「アドバンテスト(6857)」や「ソフトバンクグループ(9984)」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。
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■ 主な経済ニュースのまとめ(前場)
- 中東情勢の緊張緩和報道とそれに伴う原油安がプラス材料に。 地政学リスクの緩和や原油先物価格の一時74ドル台への下落を受け、エネルギー供給不安などが和らぎ株式市場の支援材料に。
- 当局による為替関連の協議報道。 協議報道を受け介入警戒感が高まったほか、23日朝には片山財務相による円安牽制発言が伝わる。
■ まとめ
2026年6月23日前場の東京株式市場は、これまでの急ピッチな上昇に対する反動と、米半導体株高に伴う根強い先高観が真っ向からぶつかり合う、ボラティリティの大きな展開となりました。
日経平均株価は利益確定売りに押されて一時500円を超える下落となったものの、海外勢とみられる先物買いが入り、急速に下げ幅を縮小して前日終値近辺まで下げ渋る格好で前場を終えました。
中東情勢の緊張緩和や原油価格の下落など、外部環境は総じて株式市場にとってポジティブな内容が続いており、投資家の押し目買い意欲を刺激しています。
為替市場での介入警戒感もあって上値が追いにくい側面はあるものの、フジクラの上方修正などの好材料を個別で評価する動きは活発です。後場は、急速に買い戻された勢いを維持できるか、また国内外の持ち高調整の動きがどこまで落ち着くかが焦点となります。




