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佐藤真理子
忙しい方のために8月28日のマーケット情報を1分で把握できるようにわかりやすくまとめました。
28日の東京株式市場は、米エヌビディアの決算発表後の株価下落をきっかけに売りが先行しました。ただし内容自体は堅調で、押し目買いも入って日経平均は下げから切り返しています。
相場は神経質な値動きのなかで方向感を探る展開です。
東京株式市場の動き

寄り付き:売り先行で反落
- 日経平均は前日比212円安の4万2308円でスタート。
- 米エヌビディア株が時間外で下落した流れを受け、半導体関連株に売りが先行。
前場寄り付き:押し目買いでプラス転換
- 一時は180円超の上昇に転じ、4万2500円台で推移。
- エヌビディア決算後の「中国向け販売不透明感」で警戒感が残る一方、内容自体は好調で押し目買いが入る。
10時時点:小幅高で推移
- 前日比60円高の4万2500円台後半。
- 25日移動平均線(4万2000円近辺)を意識した買いが入り、指数を下支え。
- 東エレクが切り返し、日経平均を押し上げ。
きょうの主要経済ニュース
米エヌビディア決算(5〜7月期)
- 売上高467億ドル(前年同期比+56%)、純利益264億ドル(+59%)と市場予想を上回る。
- 一方、中国向け「H20」売上ゼロで今後への不透明感から株価は時間外で下落。
米ジャクソンホール会議を通過
- パウエルFRB議長の発言で利下げ期待は残るが、市場は材料消化後の次の手がかりを模索。
為替相場
- 東京時間午前は1ドル=147円前半。前日比で小幅円高。円高圧力が輸出株の重荷に。
セクター・個別銘柄の動き
上昇銘柄:
ソフトバンクG、大塚HD、塩野義、第一三共、KDDI、京セラ
下落銘柄:
TDK、ファナック、ディスコ、ファストリ、ダイキン、セブン&アイ、良品計画
まとめ
- 日経平均は売り先行後に持ち直し、小幅高で推移。
- 米エヌビディア決算後の株価下落で半導体株に売りが先行したが、内容は堅調で押し目買いが入った。
- 決算発表やジャクソンホール会議通過で様子見姿勢が強く、方向感を探る展開。為替の円高も重荷。
- 当面は半導体関連株の動向と為替が、日経平均の上値余地を左右する。

佐藤真理子
朝の大きな売りから切り返したのは、やはり投資家の“押し目待ち”の強さを感じさせますね。とはいえ為替の円高や海外イベント次第で相場は振れやすく、油断はできません。





