【2026年7月22日】半導体関連急騰で日経平均大幅高、円安警戒感も

目次

22日前場の東京市場は、日経平均株価が大幅高となり、前日比で一時1100円超の上昇を記録しました。主要な半導体株の急伸や海外投資家による買いが活発化し、市場全体が強気ムードに包まれています。

 

背景には、前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大きく上昇したことや、台湾積体電路製造(TSMC)が2027年に受託価格を最大10%引き上げると報じられたことなど、世界的な半導体需要の強さが意識された点が挙げられます。AI・半導体関連銘柄に資金が集中し、韓国株式市場も連動高となって投資家心理を支える結果となりました。

 

一方で円安・ドル高が進行し、円相場は一時163円台前半まで下落しました。輸出採算改善への期待が一部自動車株を支えたものの、為替介入への警戒感もあり値動きには慎重さも見られます。内需関連株などではコスト増懸念から売りが出る場面もあり、セクターごとに動きが分かれています。

 

節目の6万7000円台を大きく回復した一方、戻り待ちの売りも意識され、急騰後の押し目や高値圏での警戒感も根強くなっています。本日の前場は半導体関連の主導により活況のまま推移しましたが、先行き不透明感とともに、慎重な投資姿勢が必要となりそうです。

 

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佐藤真理子

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■ 東京株式市場の状況(2026年7月22日前場)

22日前場の東京株式市場は、日経平均株価が続伸し、一時は前日比1100円高となる6万7400円台まで上昇しました。前日の米ナスダック市場でAI・半導体関連銘柄が急伸したことに加え、米SOX指数の大幅上昇、TSMCによる2027年の受託単価値上げ報道を材料に、海外勢を中心とした半導体セクターへの需要が特に強くなっています。また、韓国KOSPI指数の大幅高も東京市場に好影響を与えました。TOPIXも上昇基調を維持し、東証プライムの売買代金は前場中ごろで約2兆9400億円と活発な売買が続きました。ただし、指数高値圏では利益確定売りも目立ち、上値追いにはやや慎重な姿勢が見られました。

■ 外為市場の動き

東京外国為替市場では円安・ドル高がさらに進み、円は一時163円前半まで下落。1986年以来となる約39年7カ月ぶりの円安水準を記録しました。ただ、片山さつき財務相による円安牽制発言や為替介入への警戒感が市場に広がり、節目の163円割れを前に一時反発する場面も見られました。ドル円は10時時点で163円13~14銭。国内企業によるドル売り・円買いも下値を支えています。対ユーロでも円安傾向が継続し、ユーロ円は186円台前半となりました。為替動向は引き続き輸出企業や株式市場全体の投資判断に直結しており、ボラティリティ上昇に警戒した動きも見受けられます。

■ 前場の注目テーマ

注目テーマ 前場の市場動向とトピックス
半導体関連株 SOX指数急伸とTSMC受託単価引き上げ報道を材料に、アドテストや東エレクなど半導体銘柄が全面高。世界的なAI・データセンター需要拡大期待で、買いが集中。
為替(円安進行) 円は一時163円台を記録し、39年超ぶりの安値圏へ。政府・日銀の口先介入や介入警戒感に加え、国内企業による実需ドル売りも交錯。為替動向が内外需企業業績に影響。
AI関連市場 AI向け半導体やシステム開発関連への買いが引き続き強い。海外市場の動向や需要拡大が好感され、国内でも関連銘柄に物色の流れが波及。
輸出関連企業 円安基調により輸出採算改善期待が広がるが、自動車株などでは世界経済の不透明感から買いは限定的。為替の行方を見極める動きも強い。
内需・消費関連 小売・食料品など一部内需株は売り優勢。コスト高長期化への警戒、消費者動向への注視が継続。

■ 前場の注目銘柄

銘柄名(コード) 前場の値動きと背景
東京エレクトロン(8035) 半導体製造装置大手。SOX指数の5%高やTSMC単価引き上げ報道を追い風に大幅高。業績期待も強い。
アドバンテスト(6857) 半導体検査装置。AI・データセンター需要を背景に買い優勢。韓国市場の半導体株高も連動材料に。
ソフトバンクグループ(9984) AI・テック投資銘柄。グローバルAI投資人気に乗る形で上昇。関連ファンドの評価益も意識。
キオクシア(未上場) メモリ大手。AI/半導体需要恩恵期待から値を飛ばす。供給懸念緩和も材料。
ファーストリテイリング(9983) 小売大手。コスト高・消費伸び悩みから売りに押され軟調推移。
リクルートホールディングス(6098) 人材サービス。景気先行き不透明感から売り優勢となり安い。
KDDI(9433) 通信大手。業界競争やコスト増懸念から小幅安。
ベイカレント(6532) ITコンサル。株価は軟調。高値圏での利益確定売り出やすい展開。

 

「東京エレクトロン」や「ソフトバンクグループ」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。

 

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■ 主な経済ニュースのまとめ(前場)

主な経済ニュースとしては、世界的な半導体需要の継続的な強さ、TSMCによる2027年の受託価格引き上げ、米SOX指数の上昇を受けた国内外半導体株の高騰が挙げられます。韓国KOSPIの大幅高も東アジアの株式投資マインド強化要因として注目されました。

 

為替市場では、円が一時163円台まで下落して約39年7カ月ぶりの円安を記録。片山財務相の発言などをきっかけに円買い・ドル売りの動きが入り下げ渋る局面もありました。企業の実需に絡む為替需給も下値を支えている模様です。

 

国内では6月の貿易統計が発表され、季調前で赤字幅縮小、季調済でも赤字幅が想定より大きかった点が注目されました。小売・食品など内需株はコスト高警戒が強まり下落基調です。一方、米国・欧州でも今晩から重要経済指標の発表が相次ぎ、今後の相場に影響を与えそうです。

■ 今後の注目経済指標

日時 指標名 重要度
7/22(水) 15:00 イギリス 6月消費者物価指数(CPI) ★★
7/22(水) 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数
7/23(木) 10:30 オーストラリア 6月新規雇用者数、失業率 ★★
7/23(木) 21:15 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)政策金利 ★★★
7/23(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数 ★★
7/24(金) 08:30 日本 6月全国消費者物価指数(CPI) ★★★
7/24(金) 15:00 イギリス 6月小売売上高 ★★
7/24(金) 16:30 ドイツ 7月製造業・サービス業PMI(速報) ★★
7/24(金) 22:45 米国 7月PMI速報値 ★★
7/24(金) 23:00 米国 6月新築住宅販売件数 ★★★
7/29(水) 10:30 オーストラリア 6月消費者物価指数(CPI) ★★
7/29(水) 27:00 米国 FOMC政策金利発表 ★★★

■ まとめ

本日前場の東京株式市場は、世界的な半導体需要の強さを背景に関連銘柄が集中的に買われ、日経平均は6万7400円台と節目を上抜く大幅高を演じました。円安進行も輸出企業の一部には追い風となった一方、内需株や一部小売業にはコスト高懸念から売りが続いています。

 

為替動向は引き続き企業収益や株価全体に影響を及ぼし、政府・日銀の対応への警戒感も根強い状況です。今晩から欧米で重要指標発表が相次ぐため、グローバルな経済見通しにも十分な注意が求められます。

 

半導体・AI関連テーマの注目度は今後も高い一方で、高値警戒感も意識されます。個人投資家は値動きの速さとリスク管理を重視しつつ、新規資金流入が見込まれる中小型株にも目を配っていきたい局面です。

 

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