【2026年10月2日】利益確定売りと中東情勢で日経平均反落、電線株堅調が下支え

目次

2日の東京株式市場前場は、日経平均株価が大幅反落で始まりました。前日にかけての強い上昇基調から一転、利益確定売りや戻り待ちの売りが優勢となり、一時は700円超の下落となりました。ただ、下値ではAI・半導体や電線株への物色も見られ、急激な下げには歯止めがかかった形です。

 

背景には、中東の地政学リスク拡大による原油高や、米国の金利動向、国内機関投資家の売りなど複数の要因が重なっています。一方で、米株主要指数や半導体関連が上昇した流れを受け、国内でも一部関連銘柄が買われる場面もありました。

 

為替市場では円高一服の動きも現れ、エネルギー高による貿易赤字への懸念から円売りが強まるなど、外部環境も株式市場に影響を与えています。こうしたなか、個別銘柄への資金流入やテーマ物色が今後も注目されそうです。

 

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■ 東京株式市場の状況(2026年10月2日前場)

本日前場の東京株式市場は、日経平均株価が大きく反落して取引を開始しました。前日までの2営業日で3400円超と急反発していたことから、利益確定や戻り待ちの売りが先行。寄り付き直後には前日比700円安の68,200円台半ばまで下落、その後は持ち直し前日比200円安の68,700円台まで下げ幅を縮小する場面も見られました。

 

中東情勢の緊迫化による米軍増派報道や原油高が重しとなっています。また、10月入りで国内機関投資家の「期初の売り」が意識され、銀行や内需株中心に利益確定売りが優勢です。その一方、AI・半導体関連銘柄などには押し目買いが入り、指数の下支えにも寄与しました。TOPIXも反落となっており、2兆5,194億円と売買代金は高水準です。

 

■ 外為市場の動き

2日午前の東京外国為替市場では、円相場が上げ幅を縮小する展開となりました。10時時点で1ドル=158円11〜13銭と、前日からわずかに円高・ドル安方向に推移。ただし、途中米原油先物の93ドル台乗せもあり、資源高による日本の貿易赤字拡大が円の上値を抑えました。

 

10時前の中値決済では、輸入企業のドル買いが観測されるなど、実需の円売りも続きました。米国の早期利上げ観測が後退したことで円買い圧力もあるものの、エネルギー高の継続が為替市場のセンチメントに影響を与えています。ユーロ・ドルでもユーロ安ドル高に振れ、全体的にリスク回避ムードが継続する形となっています。

 

■ 前場の注目テーマ

注目テーマ 前場の市場動向とトピックス
利益確定・戻り待ち売り 直近の急伸に対し、投資家による利益確定売りが前場の地合いを押し下げた。機関投資家も一部「期初の売り」を進めている。
中東情勢・原油高 米国防総省の中東軍備増強報道を受け、原油先物価格が高値推移。資源関連株や為替にも影響し、全体のリスクオフ圧力を強めた。
AI・半導体関連 米半導体指数(SOX)の上昇や決算好感で、国内の半導体・AI関連銘柄の一角に買い。相場下支え要因となった。
電線・光ファイバー関連 フジクラなど電線株が堅調。国内外で光ファイバー長期契約の締結増加が報じられ、テーマ買いが活発化。

■ 前場の注目銘柄

銘柄名(コード) 前場の値動きと背景
アドテスト(6857) 米半導体株高を受けて買い優勢、上場来高値を更新。
フジクラ(5803) 光ファイバー需要増を背景に電線株の代表格として堅調。
ソフトバンクグループ(9984) 利益確定売りや海外市場要因から続落。
東エレク(8035) 同じく利益確定・調整売りが優勢。
ベイカレント(6532) ITコンサル堅調、個人投資家主体の買いで上昇幅拡大。
レーザーテク(6920) 半導体関連物色で買いが集まり反発。
三井金属(5706) 資源関連株として原油高場面で高い。
バンダイナムコHD(7832) 堅調推移、エンタメ需要の底堅さ意識。

 

「アドテスト」や「フジクラ」のような大型株も魅力的ですが、個人投資家が大きな利益を狙うなら、「次に資金が流入する中小型株」の先回りが欠かせません。

 

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■ 主な経済ニュースのまとめ(前場)

本日前場では、東京都区部9月の消費者物価指数(生鮮除く)が前年比+2.3%となり、前月より伸びが鈍化しました。また、8月の失業率は2.4%と予想通り、有効求人倍率は1.18倍と雇用環境に大きな変化はありませんでした。9月マネタリーベースは前年比▲15.2%と減少が続き、日銀の金融政策スタンスが意識されやすい環境です。

 

一方、米原油先物WTIが1バレル93ドル台と高値推移し、リスクオフ姿勢を強めています。米フィラデルフィア半導体株指数は前日比1.58%高、マイクロン・テクノロジーも3%上昇し、同様の流れが国内半導体株を動かしました。為替はエネルギー高への懸念もあり円高一服。

 

■ 今後の注目経済指標

日時 国 指標名 重要度
10/2 18:00 ユーロ 9月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比) ★★★
10/2 18:00 ユーロ 9月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比) ★★★
10/2 21:30 米国 9月非農業部門雇用者数変化(前月比) ★★★
10/2 21:30 米国 9月失業率 ★★★
10/2 21:30 米国 9月平均時給(前月比) ★★★
10/2 23:00 米国 8月製造業新規受注(前月比) ★★
10/5 14:00 日本 9月消費者態度指数・一般世帯 ★
10/5 16:00 トルコ 9月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) ★★
10/6 15:35 日本 植田和男日銀総裁、発言 ★★
10/7 08:30 日本 8月毎月勤労統計調査-現金給与総額(前年同月比) ★
10/7 14:00 日本 8月景気先行指数(CI)・速報値 ★
10/8 08:50 日本 8月国際収支・貿易収支 ★★
10/8 14:00 日本 9月景気ウオッチャー調査-現状判断DI ★
10/9 08:30 日本 8月全世帯家計調査・消費支出(前年同月比) ★
10/9 21:30 カナダ 9月新規雇用者数 ★★★
10/9 23:00 米国 10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 ★★

■ まとめ

本日前場の東京証券取引所は、米国市場の流れを受ける形で株価指数が軟調に推移したものの、AI・半導体や電線株を中心に一部テーマ株へ資金が向かい下値を下支えしました。為替市場では原油高による円売り圧力や、米早期利上げ観測後退の円買いなど複数材料が交錯しています。

 

利益確定やリスクオフの流れのなかでも、市場参加者はテーマ性や成長性のある個別銘柄の動きを注視しており、今後は外部環境や主要経済指標の発表によるボラティリティ拡大も想定されます。個人投資家は値動き激しい相場ほど冷静にテーマ選定とリスク管理が求められる展開といえそうです。

 

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