
目次
2025年7月28日付で、前週までに証券会社各社が発表したレーティング(投資判断・目標株価)をまとめました。
日経平均が4万2000円台に迫る展開となった7月第4週、証券各社のレーティングも活発に動きました。関税交渉の進展を受けた市場環境の変化を反映し、特にタイヤメーカーなど自動車関連や半導体関連で評価を大きく変える動きが見られました。
今週の注目銘柄(7月22日〜26日)
- ブリヂストン(5108) モルガン・スタンレー証券:中立 → 強気 目標株価 5,700円 → 7,000円(7/23)
- SUBARU(7270) ゴールドマン・サックス証券:中立 → 買い 目標株価 2,350円 → 3,300円(7/24)
- HOYA(7741) ゴールドマン・サックス証券:中立 → 買い 目標株価 20,000円 → 22,000円(7/23)
- トヨタ自動車(7203) ゴールドマン・サックス証券:買い継続 目標株価 3,100円 → 3,200円(7/24)
- SMBC日興証券:強気継続 目標株価 3,100円 → 3,200円(7/24)
- イビデン(4062) 野村証券:買い継続 目標株価 6,300円 → 7,300円(7/25)
今週の注目ポイント
日米間の関税交渉進展が自動車関連株の評価を引き上げました。特にブリヂストンはモルガン・スタンレー証券が格上げし、目標株価も1,300円引き上げる大幅な見直しとなりました。また、米国市場の好調を受けて、半導体関連のイビデンやHOYAへの期待も高まっています。
目標株価上方修正が目立つ銘柄
| 証券会社 | 銘柄(コード) | 投資判断 | 目標株価(円) | 更新日 |
|---|---|---|---|---|
| 野村証券 | UACJ(5741) | 買い継続 | 6,750 → 7,500 | 2025/07/24 |
| 野村証券 | 郵船(9101) | 買い継続 | 6,300 → 6,900 | 2025/07/25 |
| 野村証券 | 商船三井(9104) | 買い継続 | 6,200 → 7,000 | 2025/07/25 |
| みずほ証券 | IIJ(3774) | 買い継続 | 3,140 → 3,400 | 2025/07/25 |
| 東海東京証券 | 大阪ソーダ(4046) | 強気継続 | 1,800 → 2,180 | 2025/07/24 |
| モルガン・スタンレー証券 | 浜ゴム(5101) | 強気継続 | 4,200 → 5,300 | 2025/07/24 |
業種別の動向
- 海運株:野村証券が郵船・商船三井の目標株価を相次いで引き上げ
- 素材関連:UACJや大阪ソーダなど化学・金属セクターでも上方修正
- タイヤメーカー:浜ゴム、ブリヂストン、TOYOタイヤと相次いで評価引き上げ
格上げ銘柄(7月22日〜25日)
| 証券会社 | 銘柄(コード) | 変更内容 | 目標株価(円) | 更新日 |
|---|---|---|---|---|
| 東海東京証券 | ライト工業(1926) | 中立 → 強気 | 2,300 → 3,300 | 2025/07/24 |
| 東海東京証券 | 東ソー(4042) | 中立 → 強気 | 2,130 → 2,770 | 2025/07/24 |
| モルガン・スタンレー証券 | TOYOタイヤ(5105) | 中立 → 強気 | 3,000 → 3,700 | 2025/07/23 |
| 野村証券 | QPS研究所(5595) | 中立 → 買い | 2,322 → 2,580 | 2025/07/24 |
| 岡三証券 | 日東電工(6988) | 中立 → 強気 | 2,900 → 3,500 | 2025/07/22 |
| 岩井コスモ証券 | モリト(9837) | B+ → A | 1,750 | 2025/07/22 |
注目の格上げポイント
東ソーが東海東京証券から格上げされ、目標株価も約30%引き上げられました。化学業界全体への見方が改善しているようです。
タイヤメーカー3社(ブリヂストン、TOYOタイヤ、浜ゴム)がモルガン・スタンレー証券から相次いで評価を引き上げられており、自動車関連全体に追い風が吹いています。
格下げ銘柄(7月22日〜25日)
| 証券会社 | 銘柄(コード) | 変更内容 | 目標株価(円) | 更新日 |
|---|---|---|---|---|
| みずほ証券 | JFE(5411) | 買い → 中立 | 2,910 → 1,760 | 2025/07/24 |
| SMBC日興証券 | ルネサス(6723) | 強気 → 中立 | 3,600 → 2,000 | 2025/07/22 |
| UBS証券 | アドバンテスト(6857) | 中立 → 売り | 9,000 | 2025/07/25 |
| SMBC日興証券 | SUBARU(7270) | 強気 → 中立 | 4,400 → 2,700 | 2025/07/23 |
| みずほ証券 | ミスミG(9962) | 買い → 中立 | 3,750 → 2,000 | 2025/07/23 |
| 大和証券 | 菱ガス化学(4182) | 2 → 3 | 3,620 → 2,640 | 2025/07/23 |
格下げの特徴
JFEは目標株価が約40%下方修正され、鉄鋼セクターに対する見方が厳しくなっています。
半導体関連では、ルネサスとアドバンテストが格下げされた一方、イビデンやHOYAなどは逆に評価が上がっており、銘柄の選別が進んでいます。
SUBARUに対する評価が分かれる
SUBARUに対して、ゴールドマン・サックス証券が格上げした一方、SMBC日興証券は格下げを実施。アナリスト間で評価が分かれています。
投資戦略のヒント
今注目すべきトレンド
- 自動車関連・タイヤメーカー:日米関税交渉の進展を受けて評価上昇
- 海運・物流:郵船、商船三井など相次いで目標株価引き上げ
- 通信・ITインフラ:IIJなどデジタル関連への期待継続
半導体関連での銘柄選別
イビデン、HOYA、QPS研究所などは評価上昇の一方、ルネサス、アドバンテストは格下げと銘柄選別が進行。単純な「半導体関連」という括りではなく、個別企業の競争力や成長戦略の違いが評価に現れ始めています。
市場の現在地
日経平均は7月24日に一時4万2065円をつけ、2024年7月11日の史上最高値(4万2224円)に迫る展開となりました。日米の関税交渉進展が好感され、TOPIX(東証株価指数)は過去最高値を更新しました。
ただし、急ピッチでの上昇を受けて、過熱感からの調整も始まっています。「一気に4万2000円を超えていくという展開は少し難しい」との見方も出ています。
今後の注目ポイント
- 7月30〜31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果
- 日米主要企業の決算発表
- 8月2日発表の米雇用統計
レーティング活用のコツ
複数の視点で判断
SUBARUの例のように、同じ銘柄でも証券会社によって評価が分かれることがあります。単一の評価ではなく、複数のアナリスト予想を比較検討することが重要です。
タイミングに注目
評価変更のタイミングも重要です。7月下旬に相次いだタイヤメーカーの格上げは、日米関税交渉の進展を受けたもの。市場環境の変化に合わせたレーティング変更には特に注目すべきです。
大幅な目標株価変更には要注意
JFEの約40%減やルネサスの約44%減など、大幅な目標株価引き下げには特に注意が必要です。逆に、ブリヂストンやSUBARU(ゴールドマン・サックス証券)などの大幅上方修正は、アナリストの見方が大きく変わったことを示しています。

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