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忙しい方でもサクッと理解できるように11月26日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
2024年11月26日の東京株式市場では、日経平均株価が反落して始まり、前日比450円ほど安い3万8300円台前半で推移しています。
トランプ次期米大統領の対中追加関税発表が市場心理に重くのしかかり、リスク回避姿勢が強まりました。
東京株式市場の状況(2024年11月26日)
日経平均株価は反落して寄り付き、前日に比べ450円ほど安い3万8300円台前半で推移しています。
トランプ次期米大統領が、中国からのほぼ全輸入品に対して10%の追加関税を課す意向を自身のSNSで明らかにしたことが影響しました。
この関税措置は合成麻薬「フェンタニル」の流入阻止が目的とされており、これを受けたリスク回避の売りが優勢となっています。
また、トランプ氏はカナダやメキシコに対しても2025年1月の就任初日に25%の追加関税を課す計画を示唆しており、この早期の関税強化の可能性が市場に不安感を広げています。
これまでの続伸で利益確定の売りも増え、株価の下げ幅が拡大しています。
米国市場の影響
前日の米株式市場では、NYダウ平均株価が440ドル高(1.0%)となり、4日続伸で最高値を更新しました。
米国景気の底堅さが示され、景気敏感株に買いが入りました。一方で、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は上げ幅が限定的で主要な半導体株も変調が見られました。
東京市場の動き
日本市場では、米株高の流れを受けたものの、トランプ次期米大統領の発表による地政学リスクの高まりが重荷となっています。
特に半導体関連株や精密機器株が売られ、日経平均を押し下げています。一方、前日までの大幅上昇を背景に利益確定売りも広がっています。
為替市場の動向
外国為替市場では、円高・ドル安が進行し、円相場は1ドル=150円台後半となっています。これにより輸出関連株の上値が抑えられ、株式市場全体の重しとなっています。
個別銘柄の動き
- 下落銘柄
- アドテスト、東エレク、レーザーテク: 半導体関連株が軟調。
- ソフトバンクグループ(SBG)、ファストリ: 日経平均寄与度の高い銘柄が売られる。
- 中外薬、三菱商、日立: 幅広い業種で下落。
- 上昇銘柄
- バンナムHD: エンターテインメント分野での堅調な需要が支え。
- 花王、ZOZO、住友不: 内需関連銘柄に買いが入る。
人気のテーマ
テーマ | 解説 |
---|---|
トランプ氏の追加関税表明 | 地政学リスクが高まりリスク回避の売りが増加 |
米株高の影響 | 景気敏感株に買いが入るも上値重い |
半導体株の調整 | ナスダック変調と利益確定売りが重荷 |
円高進行 | 輸出関連株に悪影響 |
内需株の堅調 | バンナムHDやZOZOなど内需関連株に資金流入 |
注目の銘柄(中小型株)
銘柄 | 解説 |
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ミツバ | 自動車部品関連で堅調な業績が注目される |
サカタのタネ | 農業関連銘柄として需要が期待される→【今日の注目株】で分析記事を公開中! |
ハリマ化成 | 化学品関連での成長性が評価される |
タケエイ | 環境関連事業が中長期で注目を集める |
バルカー | 工業用ゴム製品で業績拡大の兆し |
今日の主要経済ニュース
11月26日に発表予定の日本および世界の主要な経済指標をまとめました。
国/地域 | 経済指標 | 対象期間 | 備考 |
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日本 | 企業向けサービス価格指数(SPPI) | 2024年10月 | 企業間で取引されるサービスの価格動向を示し、インフレ圧力を評価する指標です。 |
アメリカ | ケース・シラー住宅価格指数 | 2024年9月 | 主要都市の住宅価格動向を示し、不動産市場の健康状態を評価します。 |
アメリカ | 住宅価格指数(HPI) | 2024年9月 | 全国の住宅価格動向を示し、住宅市場の全体的な傾向を把握します。 |
アメリカ | 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) | 2024年11月 | 消費者の経済に対する信頼感を測定し、消費動向の先行指標とされます。 |
アメリカ | 新築住宅販売件数 | 2024年10月 | 新築住宅の販売状況を示し、住宅市場の需要を評価する指標です。 |
アメリカ | リッチモンド連銀製造業指数 | 2024年11月 | リッチモンド地区の製造業活動を示し、地域経済の健康状態を評価します。 |
以下のサイトからも、今日発表される経済市況を確認することができますよ。
まとめ
2024年11月26日の東京株式市場は、トランプ次期米大統領の対中追加関税表明によるリスク回避姿勢が市場を圧迫しています。
一方で、前日の米株高の支えもあり、下値では一定の買いが入っています。今後の米国経済指標やFOMC議事要旨の内容が注目されます。