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株式投資をすると、どんな良いことがあるのでしょうか。ここでは、株式投資でのメリットを見ていきます。
株式投資の目的は、資産運用、つまり手持ちの資産を増やすことです。
ですので、株主投資の魅力といえば、何はともあれ大きな値上がり益(キャピタルゲイン)」が期待できることでしょう。また、中には株主優待が一番の楽しみという投資家も。
また、株価は世の中の色々な動きに敏感に反応するので、株式投資を行っていると、世間の動きに自然と目が行くようになり、情報に対しても敏感になります。
さらに、高齢者には、脳にいい刺激になるので、認知症予防にもなるといわれています。
株式投資には以下の4つのメリット(魅力)があります。
- 値上がり益(キャピタルゲイン)
- 配当金(インカムゲイン)
- 株式分割
- 株主優待
それでは具体的にそれぞれを見ていきましょう。
株式投資のメリット4選
株式投資のメリットを4つご紹介します。
値上がり益(キャピタルゲイン)
値上がり益とは、株(株式)の売買の差額で利益を得ることです。
例えば、10万円の株を買って、20万円で株を売れば、差額の10万円が利益となります。
株価が安いときに買って、株価が高い時に売る。これが鉄則です。
配当金(インカムゲイン)
「企業が出した利益の一部を株主に還元」するのが「配当金」で、株を持っていれば毎年受け取れる利益です。
銀行の利息にも似ているともいえますね。
しかし、預貯金の金利が限りなくゼロに近い時代だからこそ配当金による利回りの高さは株式投資の大きな魅力です。
株を持っている会社が好業績で配当が続けられる限り、受け取れる配当金は不労所得として得る事ができます。
例えば…
1株当たり5円の配当金を出している企業の場合、
10,000株購入して保有していると、
5円×10,000株=5万円の配当金を受け取ることができます。
ただし、買った株が値下がりしてしまうリスクもあり、年利に換算すると数%程度の配当金のためにお金を投資することになる可能性もあるので注意も必要です。
株式分割
株式分割は、保有している株数に応じてすべての株主に平等に、新たな株を分配することです。
例えば…
1,000株の株を保有しているときに、「1:2」の比率(1株が2株になる)で株式分割が行われれば、保有株数はなんと2倍の2,000株になります。
株式分割で私たち投資家がメリットは、「購入しやすくなる」「配当金が増配になる場合がある」「売却時の自由度が高まる」ことです。
株式分割をすると株数は割合に応じて増え、株価も割合に応じて安くなります。
そのため『あの銘柄が欲しいけど、高くて買えない…』という投資家も分割後に株価が安くなることで購入しやすくなります。
「配当金が増配になる場合がある」というのは、企業の業績が好調で配当金を据え置いた場合のこと。
例えば…株式分割で1株を2株へ分割した場合
1株1万円、配当金200円の企業があるとします。1株を2株に分割すると、
- 配当金は分割前と同額の場合
⇒2株5千円、配当金100円となり、
2株×100円=200円の配当金をもらえます。 - 配当金を据え置く場合
⇒2株5千円、配当金200円となり、
2株×200円=400円の配当金で、分割前に比べて2倍になります。
配当金の金額自体は株式分割前と変わりませんが、株数が倍になっているので、実質的に増配になるというわけです。
売却時の自由度が高まるというのは、株式分割によって保有株が増えて売却しやすくなるということです。
『株売りたいけど、保有数も少ないしどうしようかな?』という時ありますよね。
そんな時、保有株が株式分割で100株から200株になった場合、100株だけ売って、もう100株は保有しようという選択もできるわけです。
以上のことから、株式分割は投資家にとってメリットとなります。
では、一体なぜ企業側は株式分割をするのでしょうか?
株式分割による企業側のメリットは、株式市場で扱われている株数が多ければ多いほど「買い」や「売り」が市場で成立しやすくなること。
つまり、「取引の流動性を高められる」ことが主な目的です。
株主優待
「株主優待」とは、株式を保有している企業が、株主に感謝の意を込めて、商品券や割引券、お米や化粧品などを提供するというものです。
株主優待は企業により用意している商品やサービスが異なり、企業ごとの特色が出ている特典が多く、企業の数だけ優待品があります。
こういったことから、選ぶ楽しさ・もらえる楽しさを味わえるのが株主優待の魅力です。
保有する株数に応じても株主優待の内容が変わることもあります。
例えば…
株主優待の主な種別は以下のとおり。
- 食料品・飲み物 : ビール、缶詰など
- 日用品・家電 : 自社商品、グループ店舗で使える買い物券など
- プリペイドカード : クオカード、お米券、図書カードなど
- スポーツ施設利用券 : 施設利用の割引・無料券など
- 宿泊 : 無料宿泊券、割引券など
- ファッション : 自社商品やカタログショッピングの割引など
- 食事券 : レストランでの食事券、割引券、一部料理の無料券など
- 娯楽施設利用券 : 施設利用の割引券や無料券など
- 交通・旅行 : チケットや利用回数券など
ただし、すべての企業が株主優待制度を取り入れているわけではないので、気になる方は株を買う前にチェックするとよいでしょう。
株主優待を受けるには、株主優待の権利確定日(決算日)に、株主名簿に名前が記載されている必要があります。
<補足>
株主優待を受け取るには、「権利確定日」に株を保有している必要があります。
しかし、裏を返せば、権利確定日までに株主であれば、たとえ短期間の保有であっても優待を受けられるわけです。
ただし権利確定日に株を購入しても、株主優待は受け取れません。株主として登録されるには3営業日かかるためです。ですので株の買い付けは、権利確定日の3営業日前(=権利付き最終日)までにすませておきましょう。こうすれば株主としては短期間であっても、株主優待をゲットできます。
この記事のポイント
- 株式投資の魅力は、「値上がり益」「配当金」「株式分割」「株主優待」
- 世の中の動きに敏感になること
- 高齢者には認知症予防にも