目次
忙しい方でもサクッと理解できるように10月17日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
2024年10月17日の東京株式市場では、日経平均株価が下げ幅を拡大し、前日比230円ほど安い3万8900円台半ばで推移しています。
円安基調が続いている中、輸出関連株には買いが入っていますが、半導体関連株への売りが市場全体の足を引っ張っています。
東京株式市場の状況(2024年10月17日)
日経平均は前日比230円ほど下落し、3万8900円台半ばで推移しています。
外国為替市場で円相場が1ドル=149円台と円安基調にあることが輸出関連株の買いを促している一方で、半導体関連株への売りが日経平均の下押し要因となっています。
特に値がさ株である東エレクトロンやアドバンテストの下落が目立ちます。
米国市場の影響
前日の米国市場では、オランダの半導体製造装置メーカーASMLの株価が大きく下落しました。
同社は2025年12月期の売上高見通しを下方修正したことが引き金となり、16%強の下落を記録しました。さらに16日の米市場では6%を超える追加の下落が続き、中国向け出荷の減速に加え、スマートフォンやパソコンなどの民生機器向け需要の弱さが懸念されています。
この影響が東京市場にも波及し、半導体関連株への売りが継続しています。
東京市場の動き
半導体関連株を中心に売りが強まっています。東エレクやアドバンテスト、レーザーテック、ディスコなどが大きく下落しており、特にASMLの業績見通しに関する懸念が影響しています。
一方、ファストリやダイキンといった銘柄は堅調で、トヨタやホンダ、SUBARUなどの自動車関連株も上昇しています。
為替市場の動向
円相場は1ドル=149円台と、引き続き円安が進行中です。
この円安基調は日本の輸出企業にとってプラス材料となっており、自動車関連株などの輸出銘柄には買いが入っていますが、一方で半導体関連株に対するリスクオフの姿勢が市場に広がっています。
個別銘柄の動き
- 下落: 東エレク、アドバンテスト、フジクラ、レーザーテック、ディスコといった半導体関連株が大幅に下落しています。
- 上昇: ファストリ、ダイキン、トヨタ、ホンダ、SUBARUなど、自動車や消費関連銘柄が堅調に推移しています。
人気のテーマ
テーマ | 理由 | 対象銘柄 | 株価動向 |
---|---|---|---|
半導体関連 | ASMLの業績下方修正と中国需要減速懸念 | 東エレク、アドバンテスト、レーザーテック | 下落 |
自動車関連 | 円安が追い風となり、業績回復期待 | トヨタ、ホンダ、SUBARU | 上昇 |
消費関連 | 消費拡大期待 | ファストリ、ダイキン | 上昇 |
電子部品関連 | 需要減速懸念 | フジクラ、ディスコ | 下落 |
防御的銘柄 | 市場全体の不安定さから資金がシフト | KDDI | 安定 |
注目の銘柄(中小型株)
銘柄名 | 業種 | 理由 | 株価動向 |
---|---|---|---|
フジクラ | 電子部品 | 半導体関連株と同様に売りが強まる | 下落 |
日東電工 | 化学 | 業績安定感から中長期的に期待 | 上昇 |
ローム | 半導体 | 米市場の動向に左右されるも安定した需要 | 安定 |
ユニマット | 福祉サービス | 高齢化社会による需要拡大が期待される | 上昇 |
日本電産 | 電動機器 | 電動車需要の増加による成長期待 | 上昇 |
今日の主要経済ニュース
2024年10月17日に発表される日本および世界の主要経済指標をまとめました。
国/地域 | 経済指標 | 対象期間 | 備考 |
---|---|---|---|
日本 | 機械受注 (Machinery Orders) | 2024年8月 | 日本の製造業の投資意欲を示す先行指標で、経済活動の予測に利用されます。 |
アメリカ | フィラデルフィア連銀製造業指数 (Philly Fed Manufacturing Index) | 2024年10月 | 米国の製造業の活動を示す指標で、製造業セクターの健康状態を評価します。 |
ユーロ圏 | 貿易収支 (Trade Balance) | 2024年8月 | ユーロ圏の貿易活動を反映し、輸出入のバランスを測定する重要な指標です。 |
イギリス | 小売売上高 (Retail Sales) | 2024年9月 | イギリス国内の消費動向を示し、経済の健全性を評価するために用いられます。 |
中国 | 工業生産指数 (Industrial Production) | 2024年9月 | 中国の製造業の生産活動を示し、経済成長の一部を評価する指標です。 |
以下のサイトからも、今日発表される経済市況を確認することができますよ。
まとめ
10月17日の東京株式市場では、半導体関連株の下落が目立ち、日経平均は下げ幅を拡大しました。ASMLの売上高見通しの下方修正や、民生機器向けの需要減速懸念が市場全体に影響を与えています。
円安基調が続く中、自動車関連株や防御的な銘柄が堅調に推移しており、押し目買いが見られる場面もあります。今後の市場動向に注目が集まります。