目次
忙しい方でもサクッと理解できるように10月18日のマーケット情報を簡潔にまとめました。
2024年10月18日の東京株式市場で、日経平均株価は反発し、午前の終値は前日比147円13銭(0.38%)高の3万9058円32銭となりました。
米株高や円安の進行が投資家心理を支え、主力の輸出関連株に買いが入りましたが、一部の半導体関連株は売られ、上値の重さが見られました。
東京株式市場の状況(2024年10月18日)
東京市場は反発し、日経平均株価は3万9058円台で午前の取引を終了しました。
米国市場でダウ平均が連日で最高値を更新したことや、円安基調が主力の輸出関連株を後押しし、投資家のリスク許容度が改善しました。
一方で、レーザーテックやアドバンテストなど、一部の半導体関連株は下落しました。
米国市場の影響
17日の米株式市場では、ダウ工業株30種平均が最高値を更新し、投資家心理の改善に寄与しました。
9月の米小売売上高が市場予想を上回る0.4%増となり、米経済の底堅さが確認されました。
また、フィラデルフィア連銀の製造業景況指数も市場予想を上回り、米経済に対する楽観的な見方が広がりました。
東京市場の動き
半導体関連株では、米国のエヌビディアが4カ月ぶりに上場来高値を更新したことを受けて、朝方は買いが先行しましたが、次第に売りが優勢となりました。
市場では、中国向けの需要低迷や民生機器向けの弱い需要が懸念されており、国内企業の決算発表を控えて慎重な姿勢が見られました。
為替市場の動向
外国為替市場では、円相場が1ドル=150円台に下落し、円安が進行しています。この円安が輸出関連株に対する支援材料となり、自動車や電機メーカーなどの株価を押し上げる要因となっています。
個別銘柄の動き
ディスコは前日の四半期決算発表を受けて大幅に上昇しました。ファストリやファナック、大塚HDも堅調に推移しました。三菱UFJなどの銀行株にも買いが入りました。
一方、スクリン、ソフトバンクグループ、ソニーグループ、資生堂などが下落しました。
人気のテーマ
テーマ | 理由 | 対象銘柄 | 株価動向 |
---|---|---|---|
半導体関連 | 民生機器向け需要の懸念 | アドバンテスト、レーザーテック | 下落 |
銀行関連 | 円安進行と金利動向の影響 | 三菱UFJ | 上昇 |
小売関連 | 消費拡大期待 | ファストリ、大塚HD | 上昇 |
電機・製造業関連 | 輸出拡大への期待 | ファナック | 上昇 |
新規上場関連 | インターメスが初値をつける | インターメス | 上昇 |
注目の銘柄(中小型株)
銘柄名 | 業種 | 理由 | 株価動向 |
---|---|---|---|
インターメス | 電子機器 | 新規上場で公開価格を上回る初値を付ける | 上昇 |
テクノホライゾン | 電子機器 | AI関連技術の開発で注目 | 上昇 |
シスメックス | 医療機器 | 業績安定と中長期的な成長期待 | 上昇 |
東京エレクトロンデバイス | 半導体関連 | 半導体関連銘柄への売りが一服 | 下落 |
コニカミノルタ | 精密機器 | 業績改善期待と円安効果 | 上昇 |
今日の主要経済ニュース
2024年10月18日に発表される日本および世界の主要経済指標をまとめました。
国/地域 | 経済指標 | 対象期間 | 備考 |
---|---|---|---|
日本 | 消費者物価指数 (CPI) | 2024年9月 | 日本のインフレ状況を示し、消費者支出や金融政策への影響を評価する重要な指標です【85】。 |
中国 | GDP成長率 (年率) (Q3) | 2024年第3四半期 | 中国経済の成長を測る主要指標で、特にアジア太平洋地域の市場に影響を与えます【83】。 |
イギリス | GfK消費者信頼感指数 | 2024年10月 | 英国の消費者心理を示し、経済の健全性を評価するために使用されます【83】。 |
カナダ | 卸売売上高 (Wholesale Sales) | 2024年8月 | カナダの流通業界のパフォーマンスを示し、経済活動の評価に利用される指標です【84】。 |
ユーロ圏 | ECB預金金利および政策金利決定 | 2024年10月 | 欧州中央銀行の政策決定はユーロ圏全体の金利に直接影響し、金融市場にも波及効果があります【83】。 |
以下のサイトからも、今日発表される経済市況を確認することができますよ。
まとめ
10月18日の東京市場では、米株高や円安進行が日経平均を押し上げ、反発しました。一方で、半導体関連株の一部には売りが継続しており、投資家は慎重な姿勢を保っています。
今後の決算発表が市場動向に影響を与えることが予想され、注目が集まります。